ジャーナル/Vegetable Garden · 7分

ショウガ(生姜)の育て方|プランターで種生姜から育てる

種生姜の植え付けは4月下旬〜5月。半日陰と敷きわらがコツ。葉ショウガ・新生姜・根生姜の収穫時期と貯蔵方法まで解説します。

かんたんに言うと

ショウガは種生姜から手軽に育てられます。植え付けは地温が上がる4月下旬〜5月(ゴールデンウィークごろ)、芽を上にして深さ3〜5cmに植えます。半日陰を好み、乾燥に弱いので敷きわらで保湿を。葉ショウガは夏、新生姜は初秋、根生姜(ひね生姜)は霜が降りる前の10〜11月に収穫します。

ショウガは、家庭菜園のなかでも収穫の満足度がとりわけ高い作物です。八百屋で買える種生姜ひとかけらと大きめのプランター、そしてひと夏の時間があれば、笹のような葉を茂らせた株が育ち、その足元に香りのよい新しい根茎がごろごろとできます。もともと熱帯の林床の植物なので、日本では半日陰の畑やプランター栽培によく向きます。ここでは植え付けから貯蔵まで通して解説します。

種生姜の選び方

ふっくらと太く、手に持って重みがあり、皮に張りのあるものを選びます。もっとも大事なのは芽(「目」と呼ばれる、指の先端にある淡い突起)が複数見えることです。しなびたもの、柔らかいもの、カビのあるものは避けてください。園芸店やホームセンターで出回る「種生姜」を使うのがもっとも確実です。大きな塊は分割できますが、1片あたり50g前後を目安に、芽を1〜2個つけて切り分け、切り口を1〜2日乾かしてコルク化させてから植え付けます。

植え付け時期と方法

ショウガは地温が上がらないと動きません。植え付けの適期は4月下旬から5月、ちょうどゴールデンウィークのころで、地温がおおむね15℃を超えてからが目安です。早植えは腐敗の原因になるだけで、得はありません。根茎は地表近くを横に広がるので、深い鉢より幅と容量のある容器が向きます。プランターなら深さ30cm以上、1片につき直径30cm程度のスペースを確保してください。培養土に完熟堆肥を混ぜ、芽を上にして深さ3〜5cmに植え、たっぷり水を与えます。畑では株間25〜30cmが標準です。

生育期の管理

  • 置き場所:半日陰が最適です。真夏の強い直射日光は葉焼けの原因になります。落葉樹の下や、午後に日陰になる場所が向いています。
  • 温度:22〜28℃でよく育ち、15℃を下回ると生育がほぼ止まります。
  • 水やり:乾燥にとても弱い作物です。土の表面が乾いたらたっぷりと。ただし過湿は根茎腐敗を招くので、水はけとのバランスが重要です。
  • 敷きわら:梅雨明け後の高温乾燥期は、敷きわらやバークチップでマルチングし、乾燥と地温上昇を防ぎます。日本のショウガ栽培では定番の作業です。
  • 追肥:生育期に2〜3週間に1回、または月1回の追肥と同時に土寄せを行い、根茎が地表に露出しないようにします。

梅雨どきは逆に長雨で過湿になりやすいので、プランターは雨が当たり続けない場所に移し、受け皿に水を溜めないようにしてください。

葉ショウガ・新生姜・根生姜の収穫

ショウガは収穫時期によって呼び名も使い方も変わります。夏(7〜8月)に、根茎が少し太り始めたころ株ごと収穫するのが葉ショウガで、谷中生姜として味噌をつけて食べるあの姿です。9〜10月に収穫する新生姜は、淡い乳白色で皮が薄く、辛みがおだやか。甘酢漬けやガリに向きます。そして霜が降りる前、10月下旬から11月に、葉が黄色くなってきたころ掘り上げるのが根生姜(ひね生姜)です。香りと辛みがもっとも強く、薬味や料理全般に使えます。よい芽のついた塊を取り分けておけば、翌年の種生姜になります。

冬越しと貯蔵

ショウガは霜に当たると一発で傷みます。必ず初霜の前に収穫してください。貯蔵の適温は13〜15℃で、冷蔵庫では冷えすぎます。新聞紙などで包み、発泡スチロール箱に入れて、家のなかで暖房の効かない涼しい場所に置くとよく持ちます。すぐ使う分は、皮付きのまま冷蔵で2〜3週間ほど。長期保存したい場合は、丸ごと冷凍しておき、凍ったまますりおろすと香りも落ちにくく便利です。

よくあるトラブル

  • 根茎腐敗病:過湿の土で根茎がぶよぶよになり、悪臭がします。もっとも多い失敗で、水はけの改善が唯一の予防策です。
  • 生育途中の株全体の黄化としおれ:青枯病の可能性があります。株は処分し、同じ場所で続けて栽培しないでください。
  • 連作障害:ショウガは連作を嫌います。同じ場所での栽培は3〜4年空けるのが基本です。
  • 葉先の茶変:乾燥や水やりムラが原因です。見た目の問題なので、敷きわらと均一な水やりで改善します。
  • 植えても芽が出ない:地温が低すぎるか、食用に処理された生姜を使った場合です。暖かくなるまで待つか、園芸用の種生姜で植え直します。

葉が黄色くなったとき、それが収穫のサインなのか病気なのか迷ったら、PlantMeアプリで撮影してみてください。500以上の病害を認識し、数秒で対処の手順を提案します。

よくある質問

スーパーで買ったショウガでも育ちますか。

育つこともありますが、発芽抑制処理がされている場合があり、確実ではありません。園芸店で「種生姜」として売られているものを使うほうが失敗しません。

植え付けから収穫までどのくらいかかりますか。

葉ショウガは約3か月(夏)、新生姜は4〜5か月(初秋)、根生姜は6か月ほどで、霜の前の10月下旬〜11月が収穫期です。

プランターでも育てられますか。

十分育てられます。深さ30cm以上の大きめのプランターを使い、半日陰に置いて、乾かさないように敷きわらで保湿するのがコツです。

ショウガは日なたと日陰のどちらがよいですか。

半日陰が適しています。強い直射日光では葉焼けや乾燥を起こしやすく、逆に暗すぎると根茎が太りません。午前中だけ日が当たる場所が理想的です。

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