ジャーナル/Care Basics · 6分で読めます

グリーンネックレス(緑の鈴)の育て方

Wren Hollis

文: Wren Hollis · 観葉植物とインテリアグリーン

グリーンネックレス(セネシオ/ミドリノスズ)の育て方を解説。必要な光の量、乾湿を繰り返す水やり、増やし方、しなびる・ぶよぶよになる原因をまとめました。

かんたんに言うと

グリーンネックレス(セネシオ・ロウレイアヌス、別名ミドリノスズ・緑の鈴)は、多くの人が思うより多くの光を必要とし、やわらかな直射日光を含む明るい光が理想です。水やりは土をしっかり乾かしてから与える「乾湿サイクル」で、目安は2〜3週間に1回、冬はさらに控えめに。浅い鉢と水はけのよい多肉植物用土を使いましょう。粒がしなびるのは水切れか根の傷み、ぶよぶよになるのは水のやりすぎのサインです。犬や猫には毒性があるので、高い位置に吊るしてください。

満開に垂れ下がったグリーンネックレスほど写真映えする観葉植物はなかなかありませんが、同じくらい確実に半年ほどで枯らされてしまう植物でもあります。コツは、これがポトスのような熱帯性のつる植物ではないと理解することです。正体は南西アフリカ原産の乾燥地帯育ちの多肉植物で、たまたま鈴なりのつる状に育つだけ。「垂れ下がるサボテン」だと思って扱えば、決して難しくありません。

自生地での育ち方(これが大切な理由)

セネシオ・ロウレイアヌス(旧名セネシオ属、現在はセネキオ属からキュリオ属に分類)は、南アフリカの乾燥した東ケープ地方で地面を這うように広がりながら根を張り、茎自体は岩陰で守られつつ、丸い粒(葉)は強い光を浴びて育ちます。ひとつひとつの粒は、水分の蒸散を最小限に抑えるために丸く進化した葉で、内部まで光を届かせる半透明の筋(ウィンドウ)が入っています。丸い葉、浅い根、乾燥への備え——このすべてが「明るい光と控えめな水やり」を物語っています。

光:ほとんどの人が間違えるポイント

グリーンネックレスが枯れる原因の多くは、光不足と水の与えすぎの組み合わせです。室内ではいちばん明るい場所を選び、南向きや西向きの窓のすぐそばで、朝のやわらかな直射日光が数時間当たるくらいが理想です。薄暗い場所では粒が小さくまばらになり、茎ばかりがひょろひょろと伸び、しかも土が乾きにくくなってしまいます。ガラス越しの真夏の強い西日は粒を焼くことがあるので、そこだけは遮光してください。

水やり:しっかり乾かしてから、思っているより待つ

砂漠の雨のように、たっぷり与えたらしばらく何もしない、というリズムで水やりをします。鉢底から水が流れ出るまでたっぷり与え、その後は土が完全に乾くまで次の水やりを控えます。目安は生育期で2〜3週間に1回、冬は月1回程度にまで間隔をあけましょう。粒そのものが水分計になります。ふっくらと張りがあれば順調、少し色がくすんでしなびかけていれば水を欲しがっているサインです。

注意:梅雨(6〜7月)は特に蒸れと根腐れに注意が必要な季節です。空気が湿って土が乾きにくいので、いつも通りの間隔で水を与えるとあっという間に根が傷みます。土の状態を必ず確認し、風通しのよい場所に置いてください。

粒の状態から読み取るサイン

見た目の状態意味対応
ふっくら張りのある粒水分は十分何もしなくてOK。土が完全に乾くまで待ちましょう
土がカラカラなのに粒がしなびている水切れたっぷり水を与え、1週間後に様子を確認します
土は湿っているのに粒がしなびている根腐れで水を吸い上げられない状態鉢から抜いて傷んだ根を取り除き、乾いた水はけのよい用土に植え替え。必要なら挿し木からやり直します
ぶよぶよ・半透明で破れた粒水のやりすぎ水やりを止め、光を増やし、土を完全に乾かしてから。植え替えも検討しましょう
細い茎に小さく間隔の空いた粒光不足もっと明るい場所へ移動します

用土・鉢・温度

パーライトや軽石を多めに混ぜた、水はけのよいサボテン・多肉植物用の培養土を使いましょう。根が浅いので、乾きやすい浅い鉢やハンギングバスケットのほうが、底に水がたまりやすい深い鉢よりも向いています。生育期は室温18〜27℃程度でよく育ちますが、冬に10〜15℃前後の涼しく乾いた環境で休ませてあげると株が締まり、意外にもシナモンのような香りのする小さな白い花を咲かせやすくなります。

増やし方:2分でできる作業

グリーンネックレスは、もっとも増やしやすい多肉植物のひとつです。健康な茎を8〜10cmほど切り取り、切り口を1日ほど乾かしてから、軽く湿らせた多肉植物用土の上に横たえて軽くピンで固定します。数週間で葉の節から根が出てきます。親株の鉢の上に挿し穂を並べて置けば、まばらになった株を手軽にボリュームアップできます。

プロのヒント:鉢のふちから垂れ下がっている粒は、根元の粒よりも乾きやすい傾向があります。鉢のふちが細い茎を圧迫し、水分がうまく先端まで届かないことがあるためです。長い房の先端だけがしなびる場合は、ふちに強く垂らさず、土の上にゆるく巻いて置いてあげましょう。

注意:グリーンネックレスは犬や猫が口にすると中毒を起こす恐れがあり、樹液が皮膚を刺激することもあります。ビーズのように垂れ下がる姿はちょうど猫の手が届く高さの棚に置かれがちなので、ペットのいる家庭では確実に手の届かない場所に吊るしてください。

垂れ下がるその多肉植物が、グリーンネックレスなのか、よく似たグリーンハート(ハートカズラ系)や、いわゆる「バナナ」タイプなのか判断に迷ったら、PlantMeで写真を撮ってみてください。35,000種類以上の植物データベースの中から近縁のキュリオ属を見分け、上位3候補の正解率93%で、種類に合わせたお手入れのアドバイスをお届けします。

よくある質問

グリーンネックレスの水やりの頻度はどれくらいですか。

土が完全に乾いたときだけ与えます。春から夏は2〜3週間に1回、冬は月1回程度まで間隔をあけましょう。与えるときは鉢底から流れ出るまでたっぷりと行い、そのあとしっかり乾かします。

粒がしなびてしまうのはなぜですか。

まず土を確認してください。土がカラカラなら単純な水切れなので、たっぷり水を与えましょう。土が湿っているのに粒がしなびる場合は根腐れが原因で、傷んだ根が水を吸い上げられないため、湿った土の中で株が乾いていく状態です。鉢から抜いて傷んだ根を取り除き、乾いた水はけのよい用土に植え替えてください。

直射日光に当てても大丈夫ですか。

朝のやわらかな直射日光を含む適度な光は好ましく、株を締まった姿に保ちます。ただし窓越しの真夏の強い日差しは粒を焼いて色あせさせることがあるので避けましょう。

グリーンネックレスは犬や猫に有毒ですか。

はい。株全体が誤食すると犬や猫に有毒とされ、樹液も皮膚を刺激することがあります。ペットの手が確実に届かない高さに吊るして管理してください。

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