ジャーナル/Care Basics · 読了6分

アグラオネマの育て方|置き場所・水やり・トラブル対処

Wren Hollis

文: Wren Hollis · 観葉植物とインテリアグリーン

観葉植物アグラオネマの育て方。緑葉種とピンク種で違う置き場所、水やり、温度、用土、葉が黄色くなる・垂れるときの対処法をまとめました。

かんたんに言うと

アグラオネマ(シンチア)は明るい日陰くらいの間接光を好みます。濃い緑一色の品種は耐陰性が高く、斑入りやピンク系は色を保つためにより明るい(ただし直射日光の当たらない)場所が必要です。用土の表面から3〜5cmが乾いたら水やりし、15 °C以上を保ち、軽くて水はけのよい用土を使いましょう。観葉植物のなかでも特に育てやすい部類です。

アグラオネマは、手間をかけずに色と立体感がほしいときに選びたい観葉植物です。暗めの場所にも耐え、水やりを一度忘れても許してくれ、シルバーグリーンから深いエメラルド、目を引くピンクやレッドまで、驚くほど多彩な葉模様があります。この記事では、室内で元気に育てるために本当に必要なことをまとめます。

置き場所と光

葉の色に合わせて明るさを決めます。濃い緑一色のアグラオネマは本当に耐陰性が高く、窓から数メートル離れた場所でも問題なく育ちます。斑入り・シルバー系、とくに「シャムオーロラ」や「ピンクダルメシアン」などのピンク・レッド系は、色を保つためにより明るい(それでも直射日光の当たらない)場所が必要です。暗い場所ではピンクが褪せ、新しい葉はただの緑で出てきます。どの品種も、葉焼けを起こす真昼の直射日光は避けてください。

水やり

用土の表面から3〜5cmが乾いたら水やりします。目安は夏はおよそ週1回、冬は10〜14日に1回ですが、カレンダーではなく必ず指で確かめてください。鉢底から流れ出るまでたっぷり与え、受け皿にたまった水は捨てます。アグラオネマは茎に水を蓄えるため、根が過湿になるより少し乾かし気味のほうがずっと安全です。枯らす原因の第一位は水のやりすぎです。

温度と湿度

熱帯生まれなので寒さが苦手です。18〜27 °Cを保ち、15 °C程度を下回らないようにします。ドアや窓、エアコンからの冷風に当たると、葉が黒く変色したり急に落ちたりします。日本の一般的な室内湿度でも育ちますが、50%以上あるとより葉がみずみずしく育ちます。空気が乾く冬場は、ほかの植物と寄せ植えのようにまとめて置くか、小型の加湿器を使うと安心です。梅雨どきは湿度は十分ですが日照が減るので、水やりの間隔はいつもより空けてください。

用土と鉢

軽くて水はけのよい観葉植物用の用土を使います。市販の培養土にパーライトと、ひとつかみのバークチップやココチップを混ぜたものがよく合います。鉢は必ず底穴のあるものを。アグラオネマは根が少し窮屈なくらいを好み、生長もゆるやかなので、植え替えは2〜3年に一度、春にひと回り大きな鉢へで十分です。

肥料

春から夏にかけて、規定の半分に薄めたバランス型の液体肥料を月1回与えます。生長が緩む秋冬は施肥をやめましょう。ここでは控えめが正解で、肥料が多すぎると葉の縁が茶色く焼けたようになります。

よくあるトラブル

  • 葉が黄色くなる:多くは水のやりすぎ。用土をしっかり乾かし、鉢の排水を見直します。
  • 葉先が茶色くパリパリになる:空気の乾燥、水切れ、または水道水の塩類・フッ素の蓄積。浄水や雨水を試してみましょう。
  • 黒い斑点や急な落葉:寒さによるショック。冷風を避け、暖かい場所へ移します。
  • 葉がベタつく・白い綿状の塊:コナカイガラムシ。薄めたアルコールで拭き取り、こまめに確認します。
  • ピンクが褪せる・斑が消える:光不足。より明るい場所へ移動してください。

毒性について

注意:アグラオネマは猫・犬・人が口にすると中毒を起こします。樹液に含まれる不溶性のシュウ酸カルシウム結晶が、口やのどの刺激、よだれ、嘔吐を引き起こします。好奇心旺盛なペットや小さなお子さんの手の届かない場所に置いてください。

ヒント:アグラオネマは植え替えのタイミングで株分けして増やせます。根と茎が数本ずつつくように株をやさしくほぐし、それぞれ別の鉢に植えつけます。葉の症状の原因が分からないときは、PlantMeで撮影してみてください。500種類以上の病気・生理障害のライブラリと照合し、数秒で対処プランを返します。

よくある質問

アグラオネマは暗い部屋でも育ちますか。

はい。濃い緑一色の品種は、室内で本当に耐陰性の高い観葉植物のひとつです。ピンクや赤、シルバーの強い品種は色を保つために明るい間接光が必要ですが、暗めの場所でも(色は地味になりつつ)育ちます。

アグラオネマの葉が垂れるのはなぜですか。

垂れる原因はほとんどが水やりの両極端です。用土がカラカラなら(たっぷり水やり)、逆にじめじめなら(乾かして排水を改善)と対処します。冷たいすきま風や、置き場所を移したばかりのときも一時的にしおれることがあります。

水やりの頻度はどのくらいですか。

夏はおよそ週1回、冬は10〜14日に1回が目安ですが、決まった周期ではなく、表土から3〜5cmが乾いてから与えてください。

ペットがいても大丈夫ですか。

いいえ。樹液のシュウ酸カルシウム結晶により猫や犬に有毒です。かじると口の中の刺激、よだれ、嘔吐を招くため、手の届かない場所に置いてください。

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