ジャーナル/Care Basics · 7分で読めます

ハイビスカスの育て方|置き場所・水やり・冬越しのコツ

Wren Hollis

文: Wren Hollis · 観葉植物とインテリアグリーン

ハイビスカスの育て方を解説。日当たり・水やり・肥料・剪定の基本から、鉢を室内に取り込む冬越しの手順、蕾がぽろぽろ落ちる原因まで。

かんたんに言うと

熱帯性のハイビスカスは、できるだけ長く日に当て、用土は乾かしすぎず常に軽く湿った状態を保ち、生育期は1〜2週間に1回追肥します。耐寒性はないので、最低気温が10℃を下回る前に鉢を室内へ。多くの地域では10月〜11月が目安で、沖縄など暖かい地域では屋外で越冬できます。落葉性のムクゲやアメリカフヨウは庭植えのまま冬を越し、春に切り戻すだけで大丈夫です。

手のひらほどの大輪、つやのある葉、真夏には毎朝のように開く新しい花——ハイビスカスほど、ベランダや庭を一気に南国の空気に変えてくれる植物はそう多くありません。ただ、ひとくちに「ハイビスカス」といっても性質のまったく違う仲間があり、がっかりの多くはそこから始まります。この記事では両方を扱い、熱帯性ハイビスカスが翌年の夏を迎えられるかを決める秋の作業——室内への取り込み——まで解説します。

まず、どのハイビスカスかを見分ける

熱帯性のハイビスカス(Hibiscus rosa-sinensis、ブッソウゲ)は、濃い緑色でつやのある葉に、オレンジ・黄・ピンク・複色の花を咲かせます。鉢でよく育ち、暖かいあいだは咲き続けますが、本格的な霜に当たれば枯れます。一方、落葉性のムクゲ(Hibiscus syriacus)やアメリカフヨウ(Hibiscus moscheutos)は、葉につやが少なく切れ込みが入り、寒い冬も庭で越して、春に根や古い枝から芽吹きます。以下の冬越しの章は、熱帯性のハイビスカスだけに当てはまります。

置き場所と日光

ハイビスカスは日光で花を咲かせます。屋外では1日6時間以上の直射日光を。真夏の高温地域だけ、午後の半日陰が歓迎されます。室内では、南向きや西向きのいちばん明るい窓ぎわに置いてください。窓から1メートル下がるだけでも、安定して咲かせるには暗すぎます。葉ばかり茂って花が少ない株は、ほぼ確実に「もっと光がほしい」と言っています。

水やりと肥料

夏、日なたに置いた鉢はよく水を吸います。猛暑日に毎日水やりが必要になるのは普通のことです。用土は常に軽く湿った状態を保ちつつ、受け皿に水をためたままにはしないでください。根が過湿になると、蕾が落ち、葉が黄色くなります。冬は表土から数センチが乾いてから与えます。またハイビスカスは多肥を好みます。春から初秋までは1〜2週間に1回、バランス型かカリ分の多い液体肥料を。リン酸の非常に多いいわゆる「開花促進剤」は不要です。ハイビスカスではリン酸過多がかえって花つきを悪くします。

剪定

ハイビスカスは新しく伸びた枝に花をつけるので、剪定は花を減らすどころか、花を呼び込む作業です。春先に株全体を3分の1ほど切り戻し、外向きの芽のすぐ上で切ります。夏のあいだは伸びすぎた枝先を摘んで、こんもりした樹形を保ちます。ムクゲも同じく春に強めに切り戻します。その年に伸びた枝に咲くからです。

蕾が落ちるのはなぜ?

いちばん多い相談が、ふくらんだ蕾が開かずに落ちてしまう「蕾落ち」です。これはストレス反応で、原因はたいてい次のどれかです。

  • 環境の急変——置き場所を変えた、植え替えた、室内に取り込んだ。多くは一時的なので、2〜3週間は環境を変えずに見守ります。
  • 水やりのムラ——からからに乾かしたあと、たっぷり与える繰り返しが典型です。
  • 光不足。とくに冬の室内で起こりがちです。
  • 害虫——ほかの原因を疑う前に、葉裏のアブラムシ・コナジラミ・ハダニを確認してください。

ポイント:調子を崩した株を、よい場所を探して家じゅう移動させるのはやめましょう。動かすたびに株は最初からやり直しになります。いま持っているいちばん明るい場所を選んだら、あとは触らないこと。退屈なほどの安定こそ、蕾が望んでいるものです。

熱帯性ハイビスカスの冬越し(秋の作業)

熱帯性のハイビスカスは10℃を下回るころから調子を崩し、霜に当たれば枯れます。最低気温が10℃を切る前——多くの地域で10月から11月——には室内に取り込みましょう(沖縄など暖かい地域では屋外のまま越冬できます)。取り込む前に株全体をシャワーで洗い、葉裏をすべて点検して、コナジラミやアブラムシがいれば駆除してください。暖かい室内は、屋外のわずかな発生を大発生に変えてしまいます。取り込み方は2通りです。ひとつは暖かく明るい越冬:13℃以上の部屋のいちばん日当たりのよい窓ぎわに置き、表土が乾いたら水やり。葉をある程度残し、少し花が咲くこともあります。もうひとつは涼しく半休眠させる越冬:7〜13℃の、明るくて凍らない玄関・階段・室内の窓ぎわなどに置き、鉢が完全に乾かない程度の水だけ与えます。葉の多くを落として休みます。どちらでも構いません。ハイビスカスを枯らすのは、暗くて暑い部屋と、濡れたままの鉢の組み合わせです。

注意:室内に入れて最初の2〜3週間は、かなり派手に落葉することがあります。これは光量が減ったことへの正常な反応で、枯れているわけではありません。管理を変えずに続ければ新しい葉が出てきます。環境に慣れようとしている株を、植え替えたり、施肥したり、強く切り戻したりしないでください。

春、また外へ

冬の終わりに伸びすぎた枝を切り戻し、根が鉢の中で回っていれば植え替え、新芽が動き出したら2週間に1回の追肥を再開します。遅霜の心配がなくなったら、いきなり炎天下に出さず、日陰で1週間、次に半日陰、それから直射日光へと段階的に慣らします。急に出すと葉焼けします。

手元の株が熱帯性なのか耐寒性なのか、あるいは葉を食べている虫の正体がわからないときは、PlantMe で写真を撮ってみてください。35,000種類以上の植物クラスを上位3件で93%の精度で判別し、どのハイビスカスなのか、見つかった症状にどう対処すればよいかまで教えてくれます。

よくある質問

ハイビスカスの水やりの頻度はどれくらいですか。

夏は用土を常に軽く湿った状態に保ちます。日なたの鉢なら猛暑日は毎日必要になることもあります。受け皿に水をためたままにはしないでください。冬、とくに室内では、表土から数センチが乾いてから与えます。

ハイビスカスは外で冬越しできますか。

ムクゲやアメリカフヨウなど落葉性の仲間は庭植えのまま冬を越せます。熱帯性のハイビスカスはできません。最低気温が10℃を下回る前に室内へ取り込み、暖かく明るい場所か、7〜13℃の涼しい場所で半休眠させて春を待ちます。沖縄など暖地では屋外越冬も可能です。

ハイビスカスの蕾が開かずに落ちるのはなぜですか。

ストレス反応です。よくある原因は、最近の移動、水やりのムラ(乾かしすぎたあとの過湿)、光不足、そしてアブラムシやコナジラミなどの害虫です。環境を一定に保てば、多くの株は数週間で再び咲きはじめます。

ハイビスカスが咲かないのはなぜですか。

たいていは直射日光の不足です。時期を誤った強剪定や、リン酸の多すぎる肥料が原因のこともあります。1日6時間の日光を確保し、バランス型かカリ分の多い肥料を与えてください。新しい枝に咲く植物なので、春の切り戻しはむしろ花を増やします。

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