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ゴムの木(フィカス・エラスティカ)の育て方

Wren Hollis

文: Wren Hollis · 観葉植物とインテリアグリーン

ゴムの木(フィカス・エラスティカ)の育て方をまとめました。置き場所、水やり、用土、剪定と挿し木に加え、葉が落ちる・黄色くなる原因と対処も解説します。

かんたんに言うと

ゴムの木(フィカス・エラスティカ)は、レースカーテン越しの明るい間接光を好みます。水やりは土の表面2〜3cmが乾いてから。夏はおおむね週1回、冬は10〜14日に1回が目安です。適温は16〜27℃、用土は水はけのよいものを。葉は月1回拭き、冷たい風に当てないでください。突然葉が落ちるのは、たいてい寒さか置き場所の変更が原因です。

ゴムの木は、いつの間にか世界でもっとも検索される観葉植物のひとつになりました。その人気は納得できます。フィカス・エラスティカは生育が早く、水やりを1回忘れた程度では傷まず、光沢のある濃い緑の葉は、置くだけで窓辺の印象を整えてくれます。十分な明るさで10年育てれば、室内で小さな木のような姿になります。ここでは、この植物が本当に必要としている環境をまとめます。

置き場所と光

明るい間接光がベストです。東向きの窓辺が理想で、南向きや西向きの窓から1〜2m離した場所でも十分に育ちます。耐陰性もあり、オフィスの定番になったのはそのためですが、暗い場所では生育が鈍り、窓の方向へ間延びし、葉も小さくなります。ガラス越しの真夏の直射日光は、慣れていない葉を焼くことがあるので、明るい場所へ移すときは1〜2週間かけて少しずつ慣らしてください。

「ティネケ」や「ルビー」などの斑入り品種は、緑一色の「ロブスタ」よりもはっきりと明るさを必要とします。クリーム色やピンクの部分には葉緑素がなく、光合成できる葉の面積が少ないためです。暗い隅では斑が消えて元気をなくしますが、明るい窓辺では見違えるほど美しくなります。

水やり

土の表面2〜3cmが乾いたら水を与えます。カレンダーではなく、指を挿して確かめてください。暖かく明るい部屋なら、春から夏は週1回程度、冬は10〜14日に1回が目安です。鉢底から流れ出るまでたっぷり与え、受け皿の水は必ず捨てます。ゴムの木は厚い葉と幹に水分を蓄えるため、少し乾かし気味のほうが、常に湿った状態よりもはるかに安全です。

注意:下葉が黄色くなり、土が何日も湿ったままなら、典型的な水のやりすぎで、根腐れの入り口です。いったん鉢をしっかり乾かし、水がきちんと抜けるかを確認し、土が酸っぱいにおいがするなら新しい水はけのよい用土に植え替えてください。

温度と湿度

16〜27℃を目安にします。日本の一般的な室内環境なら問題ありませんが、寒さは苦手です。13℃を下回る場所には置かず、玄関の冷たいすきま風、冬の窓際、エアコンの吹き出し口の風は避けてください。湿度は室内の通常レベルで十分ですが、冬の乾燥が強いときは、時々シャワーで葉を洗い流すか、加湿器を近くに置くと葉がしなやかに保たれます。

用土・肥料・鉢増し

観葉植物用の培養土に、4分の1ほどパーライトや樹皮チップを混ぜれば水はけは十分です。春から夏は月1回、規定倍率の液体肥料を与え、冬は施肥をやめます。若い株は春に1〜2年に1回、ひと回り大きな鉢へ鉢増しします。大きく育った株は、毎年表面の数センチの用土を入れ替えるだけでも構いません。

葉の手入れ・剪定・樹形づくり

大きな葉はほこりを集めやすく、ほこりをかぶった葉は光合成の効率が明らかに落ちます。月に1回、湿らせた布でやさしく拭いてください。拭いたあとの色つやの違いに驚くはずです。

間延びしたり背が高くなりすぎたりしたら、春に剪定します。節(葉の付け根の膨らみ)のすぐ上で切ると、切り口の下から枝分かれし、こんもりした姿になります。作業時は手袋を。切り口からは白い乳液(ラテックス)が出て、肌を刺激し衣類に染みをつくります。湿らせたペーパータオルを1分ほど押し当てると止まります。

ヒント:水やりのたびに鉢を4分の1回転させましょう。ゴムの木は光の方向へ強く傾くので、この習慣があるかどうかが、まっすぐな樹形と傾いたままの樹形の分かれ目になります。

ふやし方(挿し木・取り木)

春から夏に、葉と節を最低ひとつずつ含む枝を切り取り、乳液が止まってから水か湿らせた用土に挿します。発根まで4〜8週間ほどです。太くなった幹なら取り木のほうが確実です。幹に切り込みを入れ、湿らせた水苔とラップで包み、水苔が根で満たされたら切り離して植え付けます。

よくあるトラブル

  • 突然の落葉:冷たいすきま風、置き場所の変更、大きな光環境の変化がほとんどです。環境を一定にすればまた芽吹きます。
  • 下葉の黄変:ほぼ水のやりすぎです。まず土と根を確認してください。
  • 葉の縁が茶色くパリパリになる:空気の乾燥、または根鉢を長く乾かしすぎたサインです。
  • 葉と葉の間隔が広く間延びする:光量不足です。
  • べたつきや白い綿状のかたまり:カイガラムシやコナカイガラムシです。アルコールを含ませたコットンで拭き取り、毎週確認します。

ペットがいる家庭での注意

乳液には弱い毒性があります。葉をかじると犬や猫でよだれや消化器の不調が起こることがあり、樹液は皮膚も刺激します。ユリ類のような重い危険性はありませんが、かじる癖のあるペットの届かない場所に置いてください。

手元のフィカスが本当にゴムの木なのか、葉のシミが葉焼けなのか病気なのか判断がつかないときは、PlantMeで撮影してみてください。品種を特定し、葉の症状を病害データベースと照合して、対処のプランを提示します。

よくある質問

室内でゴムの木はどれくらい大きくなりますか。

十分な明るさがあれば10年で2〜3mになります。原産地では30mの高木です。春に頂部を切り戻せば好みの高さで維持でき、そのぶん枝分かれして幹も太くなります。

ゴムの木の葉が落ちるのはなぜですか。

突然の落葉はストレス反応で、冷たいすきま風、引っ越し、植え替え、光量の急な低下が主な原因です。環境を整えて待てば、健康な株は1シーズンで上から新芽を出します。

夏に屋外へ出してもいいですか。

夜温が15℃を下回らなくなれば大丈夫です。まず1週間ほど明るい日陰で慣らしてください。室内育ちの葉はいきなりの直射日光で焼けます。秋の夜が冷え込む前に室内へ戻します。

斑入りのゴムの木が緑一色になってきました。

光不足です。斑入り品種は暗い場所で生き延びるために緑へ戻ります。明るい窓辺に近づければ、新しい葉にクリーム色やピンクの斑がまた現れます。

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