ジャーナル/Plant Science & Curiosities · 6分で読めます
犬・猫に危険な観葉植物リストと、安全な代わりの植物
犬や猫が食べると危険な観葉植物を一覧で解説。中毒症状、誤食したときの対応、そしてペットがいても安心して置ける安全な植物15種を紹介します。
かんたんに言うと
特に危険なのはユリ類(猫では致命的)、ソテツ、キョウチクトウ、ディフェンバキア、ポトス、フィロデンドロン、モンステラ、ザミオクルカスです。オリヅルラン、タマシダ、カラテア、テーブルヤシ、セントポーリア、ペペロミアなどはペットがいても比較的安全に置けます。
人気の観葉植物のうち、およそ7割は犬や猫がかじると軽度から重度の中毒を起こします。多くは口の中の刺激やよだれ、嘔吐で済みますが、なかには命に関わる種類もあります。ペットと暮らす部屋に植物を迎える前に、ぜひ一度目を通しておいてください。
特に危険な植物は?
犬・猫に重い中毒を起こす植物
| 植物 | 有毒成分 | 主な症状 |
|---|---|---|
| ユリ類(ユリ・ヘメロカリス) | 詳細不明の腎毒性物質 | 猫では急性腎不全。致命的になりやすい |
| ソテツ | サイカシン | 肝不全。治療が遅れると命に関わります |
| キョウチクトウ | 強心配糖体 | 不整脈、けいれん、死亡例あり |
| ディフェンバキア | シュウ酸カルシウム+分解酵素 | 口内の強い炎症、大量のよだれ、腫れ |
| スパティフィラム | シュウ酸カルシウム | 口の痛み、嘔吐 |
軽度の中毒を起こす植物(刺激・嘔吐)
- ポトス
- フィロデンドロン(全種)
- モンステラ
- ザミオクルカス(ZZプランツ)
- ドラセナ(全種)
- ゴムノキ(フィカス・エラスティカ)
- サンスベリア
- アロエベラ(大量に食べた場合)
ペットがいても安心な植物は?
- オリヅルラン — 猫が好んでかじりますが、無害です。
- タマシダ(ボストンファーン)
- カラテア・マランタ類
- セントポーリア
- テーブルヤシなど本物のヤシ類
- シャコバサボテン
- ペペロミア(全種)
- フィットニア
- エアプランツ(チランジア)
- アレカヤシ
- トックリラン(ポニーテールパーム)
- パキラ
- アスプレニウム(タニワタリ)
- ハオルチア
- バジル・タイム・ローズマリーなど多くのハーブ
誤食してしまったときの対応
- まず植物の種類を正確に特定します。分からないときはPlantMeで写真から確認できます。
- 口の中に残っている葉のかけらを、無理のない範囲でそっと取り除きます。
- すぐにかかりつけの動物病院、または夜間救急に連絡してください。
- 獣医師の指示がない限り、自己判断で吐かせないでください。
- 受診の際は、葉を1枚か植物の写真を持参すると診断が早くなります。
日々の暮らしでできる工夫
- つる性の植物はハンギングにして天井から吊るす。猫は跳びますが、犬にはまず届きません。
- 猫草(エンバクや小麦)を置いてあげると、かじりたい欲求がそちらに向かいます。
- 下の方の葉に市販の苦味スプレーをかけておくと、多くの子は口をつけなくなります。
- 子犬は生後6〜12か月ごろまで何でもかじります。この時期だけは、有毒な植物を別室に移すのが確実です。
PlantMeでは、写真から植物を特定すると同時に、犬・猫への毒性も表示します。ただし緊急時は必ず動物病院を優先してください。
よくある質問
ユリはすべて猫に危険ですか?
ユリ属とヘメロカリス属は極めて危険で、花粉が毛についただけでも中毒を起こすことがあります。スパティフィラム(和名は平和ユリとも呼ばれます)やカラーは植物学的には別物ですが、それでも軽度の毒性があります。猫がいる家では、まとめて遠ざけるのが安全です。
猫はなぜ観葉植物をかじるのですか?
退屈しのぎ、好奇心、毛玉を吐くための本能的な行動、単純に緑が食べたい、といった理由が重なっています。猫草を用意しておくと、その欲求が満たされて他の植物への被害が減ります。
多肉植物はペットに安全ですか?
種類によります。ハオルチアやエケベリアは安全、カネノナルキやアロエベラは軽度の毒性、ミルクブッシュなどのユーフォルビア属は重い中毒を起こします。多肉はひとくくりにせず、種類ごとに確認してください。