ジャーナル/Seasonal · 6分で読めます
宿根草の株分け|時期とやり方
文: Arthur Meade · 家庭菜園と季節の作業
宿根草の株分けの適期と手順をまとめました。ギボウシ、ヘメロカリス、アイリス、シャクヤク、オーナメンタルグラスの時期と、株を分ける方法、植え付け後の管理まで。
かんたんに言うと
多くの宿根草は2〜3年に1回、春(3〜4月)または秋(9月下旬〜11月)に株分けします。春から初夏に咲く種類は秋、秋に咲く種類とグラス類は春が基本です。真夏の猛暑と真冬は避けてください。ジャーマンアイリスだけは例外で、花後の夏に分けます。分けた株には、健全な芽が3〜5本と自分の根が必要です。
宿根草の株分けは、ガーデニングでいちばん「ただで増える」作業に近いものです。込み合ったギボウシは4株になり、疲れたヘメロカリスの株は翌年に見違えるように咲き、買いそろえれば数万円かかる花壇が、自分の庭の中だけで埋まっていきます。秋は年2回ある株分けの好機のひとつです。花壇が窮屈に見えてきたら、今のうちに計画を立てましょう。
なぜ株分けが必要なのか
株立ちになる宿根草は外側へ広がっていくため、数年たつと中心の古い部分が足元の土を使い切ってしまいます。株分けのサインは、株の中心が枯れて丸く抜ける(いわゆるドーナツ状)、花数が減って一輪ずつも小さくなる、茎が外へ倒れる、そして単純に植え場所からはみ出す、といった状態です。株分けは株の勢いを取り戻すと同時に、まったく同じ性質の苗を無料で手に入れる方法でもあります。
株分けの適期
基本のルールは、花の季節と反対の時期に分けることです。春から夏に咲く宿根草は、秋(9月下旬〜11月)に分けます。土がまだ暖かく、冬までに根が張れるからです。秋咲きのアスターやセダム、オーナメンタルグラスは、生育が動き出す春(3〜4月)が向いています。真夏の猛暑と、地面が凍る真冬は避けてください。寒冷地や水はけの悪い重い土では、ほとんどの植物で春のほうが安全です。
注意:開花の真っ最中や、猛暑・乾燥が続く時期の株分けは避けてください。株分けでは根の多くを失います。花を咲かせている株や暑さで弱った株には、根を作り直す余力がありません。涼しく湿った時期を選べば、半分の時間で根づきます。
適期の早見表
主な宿根草の株分け時期
| 植物 | 適期 | 頻度 |
|---|---|---|
| ギボウシ(ホスタ) | 春の芽出し前、または秋 | 3〜5年に1回 |
| ヘメロカリス | 花後〜秋 | 3〜4年に1回 |
| ジャーマンアイリス | 花後6〜8週間(夏) | 3〜4年に1回 |
| シャクヤク | 秋のみ | まれに。必要なときだけ |
| オーナメンタルグラス | 春、芽が動き出すころ | 3〜4年に1回 |
| アスター・セダム | 春 | 2〜3年に1回 |
| アスチルベ | 春または秋 | 3〜4年に1回 |
株分けの手順
- 前日にたっぷり水を与え、背の高い葉は半分ほどに切り戻して、根の負担を減らします。
- 株元から十分に離れた位置にフォークを差し込み、まわりを一周してから株全体を掘り上げます。
- 作業が見えるように、土を軽く落とすか水で洗い流します。
- 株を分けます。細い根の小さな株は手で裂き、大きく固まった株はフォーク2本を背中合わせに差して割るか、よく切れるスコップを使います。太い根や根茎は清潔な刃物で切り分けます。
- 健全な芽が3〜5本と、十分な根が付いた株を残します。古株の中心の木質化した部分は処分します。
- 以前と同じ深さですぐに植え直し、軽く押さえて、たっぷり水を与えます。
植え付け後の管理
分けた株は新しい苗と同じように扱います。最初の数週間は土を乾かさないように保ち、株元の周囲(株の上ではなく)に腐葉土でマルチをします。晴天が続くようなら、数日は不織布や逆さにしたかごで日よけをしてください。肥料は新しい芽が動き出してからにします。根が回復する前に葉を伸ばさせるのは負担になります。秋に分けた株が春まで動かないこともありますが、これは正常です。
ヒント:植える場所がない余りの株は、鉢に上げておきましょう。軒下で冬を越したギボウシやヘメロカリスの鉢は、春の贈り物にも、植物交換の持ち寄りにも、冬に傷んだ株の補充にもなります。
株分けに向かない植物
すべての植物が分けられるわけではありません。シャクヤクは移動を嫌い、動かすと2〜3年花が減ることがあります。本当に込み合ったときだけにしてください。クリスマスローズ、ユーフォルビア、バプテシア、オリエンタルポピーのように太い直根を持つものは、そのままにするか別の方法でふやします。ラベンダーやローズマリーのような木質の株は株分けできません。挿し木でふやしてください。
庭の隅で込み合っているその株が何なのか、株分けに向くのかがわからないときは、まずPlantMeで調べてみてください。花がない時期の宿根草も判別し、そのまま適切な育て方の解説につながります。
よくある質問
宿根草はどれくらいの間隔で株分けしますか。
多くは2〜3年に1回が目安です。ギボウシやシャクヤクのように生育の遅いものは、もっと長く置いて構いません。花が小さくなる、中心が枯れる、茎が倒れるといったサインが出たら適期です。
夏に株分けしてもいいですか。
基本は涼しくなるまで待ちます。例外はジャーマンアイリスで、花後6〜8週間の夏に分け、根茎の上面が地表に出るくらい浅く植え直します。
秋はいつまで株分けできますか。
土が冷え切る前、地域の初霜のおよそ4〜6週間前までに終えると根が張ります。それ以降は、冷たい土に植えるより鉢に上げて軒下などで冬越しさせるほうが安全です。
株分け直後に肥料は必要ですか。
必要ありません。分けた直後に必要なのは水です。根が回復する前の強い施肥は逆効果になります。新芽が伸び始めてから、薄めの肥料を与えてください。