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アレカヤシの育て方|枯らさないコツと葉先が茶色くなる原因

Wren Hollis

文: Wren Hollis · 観葉植物とインテリアグリーン

アレカヤシの育て方を解説します。置き場所、水やりの頻度、湿度、用土に加えて、葉先が茶色くなる原因とハダニ対策、ペットへの安全性まで。

かんたんに言うと

アレカヤシ(Dypsis lutescens)は明るい間接光を好み、用土の表面から2〜3cmが乾いたら水を与えます(春〜秋はおおむね週1回)。湿度は50%以上、室温は18〜24℃が目安です。葉先が茶色くなるのは水切れではなく、暖房やエアコンによる乾燥、水道水に含まれる塩類の蓄積がほとんどの原因です。犬や猫に対して無毒とされています。

アレカヤシ(Dypsis lutescens、ヤマドリヤシとも呼ばれます)は、部屋の一角を一気にホテルのロビーのような雰囲気に変えてくれる観葉植物です。世界でもっとも人気のあるパームのひとつであるのには理由があります。優雅に弧を描く株立ちに育ち、ペットがいる家庭でも安心で、評判よりずっと丈夫なのです。「枯れかけている」アレカヤシのほとんどは、たった二つの要因に反応しているだけです。空気の乾燥と、水道水由来の塩類。この記事では、その両方を含めて育て方を整理します。

置き場所と光

原産地のマダガスカルでは、アレカヤシは背の高い木の下の明るい木漏れ日の中で育ちます。室内でも同じで、明るい窓から1〜2メートル離れた場所、直射日光はレースのカーテン越し、という環境が理想です。朝のやわらかい日差しなら2時間ほど当たっても問題ありませんが、真夏の窓ガラス越しの強い西日は葉を黄褐色に焼いてしまいます。暗い場所でもすぐには枯れませんが、新しい葉が出なくなり、株の内側から徐々に葉数が減っていきます。

水やり

用土の表面から2〜3cmが乾いたら水を与えます。生育期である春から秋は週に1回程度、冬は10日から2週間に1回が目安です。与えるときは鉢底から流れ出るまでたっぷりと。そのあと受け皿の水は必ず捨ててください。水に浸かったままのアレカヤシは根から腐ります。根鉢は「やや湿っている」状態を保ち、ずぶ濡れにも、からからにも傾けないのがコツです。

ポイント:アレカヤシは水道水に含まれるフッ素やミネラル分にとりわけ敏感で、それが葉先の枯れ込みとして現れます。気になる場合は雨水や浄水器の水、あるいは一晩汲み置きした水を使いましょう。さらに、2か月に一度は鉢の中を大量の水で洗い流し、用土に蓄積した塩類を排出させてください。

湿度と温度

熱帯生まれのヤシですから、湿度50〜60%を保つと葉につやが出て、葉先も緑のままです。冬の暖房で乾燥した部屋では、ほかの植物とまとめて置く、湿らせた小石を敷いたトレーに載せる、小型の加湿器を近くで回す、といった工夫が効きます。室温は18〜24℃、最低でも13℃を下回らないように。そしてエアコンの風が直接当たる場所は絶対に避けてください。冬場の冷たい風が数日当たるだけで、葉が一枚まるごと茶色くなります。梅雨どきは逆に蒸れやすいので、風通しを確保し、受け皿に水を溜めたままにしないよう注意しましょう。

用土・鉢・植え替え

水はけがよく、やや酸性寄りの用土を使います。市販の観葉植物用の土に、3分の1ほどのパーライトと粗めの砂または細かいバークを混ぜると理想的です。アレカヤシは鉢の中が少し窮屈なくらいを好むので、植え替えは2〜3年に一度、春に、ひと回り大きな鉢へ。深さは以前と同じに保ちます。株元を埋めると腐りの原因になります。根はできるだけ触らないようにしてください。ヤシの仲間は根をいじられるのを嫌います。

肥料

春から夏の終わりまで、バランス型の液体肥料を規定の半分の濃度で月に1回。秋と冬は完全にストップします。使われなかった肥料分は塩類として用土に溜まり、その蓄積こそが、避けたいはずの葉先の枯れ込みを招く主要な原因のひとつだからです。

増やし方

アレカヤシは実際には多数の茎が集まった株立ちで、家庭では株分けが唯一現実的な増やし方です。春の植え替えのときに、健康な外側の一群を数本の茎と十分な根つきで切り分け、新しい用土に植えて、根づくまで暖かく均一に湿った状態を保ちます。数週間は生長が止まったように見えますが、それが普通です。

葉先の茶変とよくあるトラブル

  • 葉先が茶色くなる:空気の乾燥、フッ素や塩類の蓄積、水やりのムラ。湿度を上げ、水を替え、はさみで枯れた部分だけを切り整えます。緑の部分まで切らないでください。
  • 葉全体が黄色くなる:多くは直射日光の当てすぎか水切れ。いちばん下の古い葉が黄変して枯れるのは、加齢による自然な現象です。
  • 葉が株元から茶色くなる:ときどきなら正常、頻繁なら水のやりすぎのサインです。根の状態を確認してください。
  • 細かいクモの巣状の糸と、白くかすれた斑点:ハダニです。アレカヤシが嫌う乾燥した空気を、ハダニは大好きです。株全体をシャワーで洗い、湿度を上げ、殺虫石けんで処理します。
  • べたつきや、茎の付け根の白い綿状のかたまり:カイガラムシやコナカイガラムシ。拭き取ったうえで、繰り返し薬剤処理します。

注意:いちど茶色くなった葉先が緑に戻ることはありません。あらゆる対処は「次に出てくる葉」を守るためのものです。成果は傷んだ葉ではなく新しい葉で判断してください。また、部分的にまだ緑が残っている葉を引き抜いてはいけません。株はそこから養分を回収している最中です。切り取るのは、完全に茶色くなってからにしましょう。

ペットへの安全性

猫や犬がいるご家庭には朗報です。アレカヤシはどちらに対しても無毒とされています。かじられても、最悪でも軽い胃腸の不調程度で済みます。困るのはむしろ、葉先がぼろぼろになってしまう植物のほうかもしれません。

葉先の茶変が乾燥なのか、塩類なのか、ハダニなのか判断がつかないときは、葉を1枚 PlantMe で撮影してみてください。500種類以上の植物トラブルを学習した植物ドクターが、原因と対処法を教えてくれます。

よくある質問

アレカヤシの葉先が茶色くなるのはなぜですか。

ほとんどの場合、暖房やエアコンによる室内の乾燥、水道水のフッ素やミネラル分、あるいは用土に溜まった肥料分の塩類が原因で、水切れではありません。湿度を50%以上に保ち、雨水や浄水を使い、2か月に一度は鉢を水で洗い流し、枯れた葉先ははさみで整えてください。

アレカヤシの水やりの頻度はどのくらいですか。

用土の表面から2〜3cmが乾いたときです。春と夏はおおむね週に1回、冬は10日から2週間に1回。鉢底から流れ出るまでたっぷり与え、受け皿の水は捨てます。根鉢はやや湿った状態を保ち、水浸しにはしないでください。

アレカヤシは猫や犬に安全ですか。

はい。アレカヤシ(Dypsis lutescens)は猫にも犬にも無毒とされており、ペットのいる住まいで大型の観葉植物を置きたいときの最有力候補です。

アレカヤシが黄色くなるのはなぜですか。

いちばん下の古い葉がときどき黄変するのは自然な老化です。株全体が黄色くなる場合は、直射日光の当てすぎか、水やりの間に根鉢が完全に乾ききっていることが多いです。葉色が薄く、細く、生長が遅いときは光不足を疑ってください。

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