ジャーナル/Care Basics · 7分で読めます

ストレリチアの育て方|極楽鳥花を室内で楽しむコツ

Wren Hollis

文: Wren Hollis · 観葉植物とインテリアグリーン

ストレリチア(極楽鳥花)の育て方を解説。置き場所、水やり、湿度・気温、肥料、植え替えから、葉が丸まる・花が咲かない悩みの対策まで。

かんたんに言うと

ストレリチアはお部屋でいちばん明るい場所を好み、数時間の直射日光もむしろ歓迎します。土の上半分が乾いたらたっぷりと水を与え、気温は18〜27℃、春から夏は月1回の施肥を。葉が裂けるのはごく自然なことで、室内では花が咲きにくいのも普通のことです。

ストレリチア(極楽鳥花)ほど存在感のある観葉植物はそう多くありません。バナナのような大きな葉は室内でも2mを超えて育ち、機嫌のよい株はその成長ぶりが目に見えてわかるほどです。実は誤解されやすい植物のひとつでもあり、みなさんが「問題」だと心配することの多くは、実はストレリチアがごく普通にふるまっているだけです。このガイドでは、ストレリチアに本当に必要なことと、気にしなくてよい癖について解説します。

まず品種を知りましょう

観葉植物として流通しているのは主に2種です。ストレリチア・レギネはコンパクトな品種で、高さ1〜1.5mほど、オレンジと青の花で知られる「極楽鳥花」を咲かせます。ストレリチア・ニコライ(オーガスタに近い大型種)は「ホワイトバードオブパラダイス」とも呼ばれ、天井に届くほど大きく育つ木立ち性の品種で、葉もひとまわり大きく色も濃くなります。育て方はどちらも同じで、ニコライはその大きさに合わせて、より広いスペースと重い鉢、多めの水を必要とするだけです。

光:出せる限りの明るさを

原産地の南アフリカでは、ストレリチアは直射日光の下で育ちます。室内であればお部屋でいちばん明るい場所、南向きや西向きの窓のすぐ前が理想で、多くの観葉植物とは違い、数時間の直射日光をむしろ喜びます。暗い場所から移す場合は徐々に慣らしてください。急に強い光に当てると新しい葉が焼けてしまいます。光が足りないとすぐに枯れることはありませんが、成長が止まり、茎が間延びして葉が小さくなり、窓の方向へ強く傾いていきます。

水やり

鉢の上半分が乾いたらたっぷりと水を与えます。指や割り箸を土の奥まで挿して確認しましょう。明るく暖かい部屋であれば、夏はおおむね週1回、冬は2〜3週間に1回が目安です。鉢底から水が流れ出るまで与え、受け皿にたまった水は必ず捨ててください。太く肉厚な根に水分をたくわえるため、水やりを少し忘れるくらいは平気ですが、常に土が湿ったままだと根腐れの原因になります。梅雨時は特に過湿・根腐れに注意してください。

ヒント:株全体は元気なのに葉の縁だけが茶色くパリパリになる場合、多くは水道水に含まれる塩類やフッ素への反応です。水道水が硬いようなら、一晩汲み置きするか雨水に切り替えると、新しく出る葉がきれいになります。

気温と湿度

目安は18〜27℃です。ストレリチアは室内の通常の湿度でも育ちますが、湿度50%以上だと葉のつやが増します。空気が乾燥しやすい場合は、ほかの植物と寄せて置くか小型の加湿器を使いましょう。冷たいすきま風を避け、10℃を下回らせないでください。冬は最低10℃を保ち、窓辺の冷え込みに注意してください。冷えた葉は縁から黒ずみます。夏はベランダ・屋外でもよく育ち、外に出すと成長が一気に加速することも多いです。

用土・鉢・植え替え

水はけのよい、養分に富んだ用土を使いましょう。良質な観葉植物用培養土に、パーライトや粗めの砂を4分の1ほど混ぜるのがおすすめです。根の力は非常に強く、太い根が渦を巻いてプラスチック鉢を膨らませたり割ったりすることもあります。若い株は毎年春に、成熟した株は2〜3年に1回、ひとまわり大きな鉢へ植え替えます。やや窮屈な鉢のほうがレギネの開花にはむしろ有利で、重みのある陶製の鉢は背の高い株の転倒防止にも役立ちます。

肥料

肥料を多く必要とする植物です。春先から夏の終わりまで、規定濃度の液体肥料を月1回、あるいは半分の濃度で2週間に1回与えます。冬は施肥を休みます。よく育っているのに葉の色が薄いときは、光不足ではなく肥料不足のサインであることがほとんどです。

葉が裂けるのはなぜ?

葉に入る切れ込みは傷ではなく、もともとの構造です。自生地では、大きな葉に裂け目があることで風が通り抜け、茎が折れるのを防ぎます。強い光の下ではこの裂け目が光合成にほとんど影響しません。室内では、壁や家具、人との接触で葉がこすれて裂けます。想像以上にボロボロに見える場合は、人の通り道から離してあげましょう。ただし一度できた裂け目は治らないため、株の状態は古い葉ではなく新しい葉で判断してください。

室内でも花は咲く?

はっきり言うと、多くの場合は咲きません。観葉植物として育てるストレリチアは、基本的に葉を楽しむ植物と考えてください。ストレリチア・レギネが花を咲かせるのは成熟した株、目安として4〜6年育った株だけで、非常に強い光、12〜15℃前後のはっきりとした冷涼で乾燥した冬の休眠期間、そしてやや根詰まり気味の鉢という条件がそろって初めて咲きます。これらすべてを満たせば、冬の終わりに有名なオレンジ色の花を見られる可能性があります。どれか一つでも欠けると、立派な株には育っても花は咲きません。肥料をいくら与えても解決しない問題です。

よくあるトラブル

  • 葉が内側に丸まる:ほぼ確実に水切れです。土が深いところまで長く乾いていた状態です。鉢全体にゆっくりたっぷり水を含ませてください。
  • 下の葉だけ黄色くなり、ほかは元気:正常な古い葉の生理落葉です。付け根から切り取りましょう。
  • 縁が茶色くパリパリになる:乾燥した空気、水道水の塩類、または肥料の与えすぎです。ときどき鉢に水を通して塩類を流してください。
  • 茎の根元が黒くぶよぶよになる:水のやりすぎ、または低温が原因です。鉢から抜いて傷んだ根を切り取り、乾き気味の用土に植え替えます。
  • 何ヶ月も新しい葉が出ない:光不足か冬の休眠状態です。光と暖かさが戻れば、新しい葉はすぐに展開します。
  • べたつきや細かいクモの巣のようなもの:大きく滑らかな葉を好むカイガラムシやハダニがついていないか確認してください。

注意:ストレリチアは猫や犬がかじると中毒を起こす植物で、種子と果実がもっとも危険です。かじる癖のあるペットの手が届かない場所に置くか、ペットに安全な植物を選びましょう。

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よくある質問

ストレリチアの水やりの頻度は?

土の上半分が乾いたタイミングで、暖かく明るい夏の部屋ではおおむね週1回、冬は2〜3週間に1回が目安です。鉢底から流れ出るまでたっぷり与え、受け皿の水は必ず捨ててください。

ストレリチアの葉が裂けるのはなぜですか。

裂けるのは自然な性質です。もともと風を通すために裂けやすい構造をしており、室内では家具などとのこすれでも同様の裂け目ができます。裂け目は治らないため、新しい葉で株の健康を判断してください。

室内でも花は咲きますか。

咲くことは少ないです。開花には成熟した株(4〜6年)、非常に強い光、12〜15℃の冷涼な冬の休眠期間、やや根詰まり気味の鉢が必要です。どれか一つでも欠けると花は咲かず、葉を楽しむ植物になります。

ストレリチアはペットに有毒ですか。

はい。猫や犬がかじると軽度から中程度の中毒を起こし、種子と果実がもっとも危険です。よだれ、嘔吐、元気消失などの症状が出ることがあるため、届かない場所に置いてください。

葉が丸まってしまうのはなぜですか。

葉が丸まるのは、たいてい根鉢がすっかり乾いてしまったサインです。鉢全体にしっかりと水を含ませれば、数日で葉が元に戻ります。丸まりと縁のパリパリが同時に見られる場合は空気の乾燥も疑ってください。

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