ジャーナル/Vegetable Garden · 6分で読めます
きゅうりの葉が黄色くなる原因7つと対策
文: Arthur Meade · 家庭菜園と季節の作業
きゅうりの葉が黄色くなる7つの原因を解説。水やり、窒素不足、害虫、べと病、モザイク病、しおれ病、日陰など、見分け方と対策をまとめました。
かんたんに言うと
きゅうりの葉が黄色くなる原因は、たいてい次の7つのいずれかです:水管理の失敗、窒素不足、マグネシウム不足、吸汁性の害虫、べと病、きゅうりモザイク病、下葉の自然な老化です。まず土の湿り具合と黄変のパターンを確認しましょう。葉全体が均一に薄く色あせるなら窒素不足、葉脈で区切られた角ばった黄色い斑点はべと病、まだら模様の黄緑色はモザイク病のサインです。
きゅうりはとても正直な植物です。水のやりすぎや不足、肥料切れ、招かれざる害虫など、たった1週間トラブルが続いただけで、葉に特有のパターンで黄変が現れます。そのパターンさえ読み解ければ、何が原因かほぼ正確にわかります。実がたくさんついて株に負担がかかる時期と、害虫やべと病が勢いを増す時期が重なるため、梅雨〜盛夏はとくにきゅうりの葉が黄色くなりやすい季節です。ここでは7つの原因と見分け方、それぞれの対処法を紹介します。家庭菜園やプランター栽培でも同じように役立ちます。
1.水管理の失敗(もっとも多い原因)
きゅうりは95%以上が水分でできており、大きな葉から水分がどんどん失われますが、根は過湿を嫌います。どちらの極端も黄変として現れます。水はけが悪く根が呼吸できないと、株全体が下から黄色くなり土が常に湿った状態になります。逆に水切れが続くと、葉が黄色くなったあと縁から茶色く枯れ込み、日中の暑い時間帯にしおれます。目安は週に2.5cm相当の水量を、暑い時期はさらに多めに、株元にたっぷりと与え、葉を濡らさないことです。堆肥やわらで5cmほどマルチングすると、乾湿の差が抑えられ多くのトラブルを防げます。
2.窒素不足
きゅうりは肥料をよく吸う野菜で、なかでも窒素を最も早く使い切ります。特徴的なのは、まず古い下葉から全体が均一な黄緑色に色あせ、新しい葉も本来より小さく薄い色になることです。対策は簡単で、実がつき始めたら1〜2週間に1回、規定濃度の液体肥料を与えるか、堆肥を株の周りに追肥します。ただし与えすぎには注意してください。窒素過多はつるばかり茂って実つきが悪くなります。
3.マグネシウム・カリウム不足
葉脈の間だけが黄色くなり、葉脈そのものは緑色のまま残る場合、しかも古い葉から始まる場合は、マグネシウム不足を疑いましょう。とくに砂質の土や水やりが多い環境で起こりやすいです。葉の縁を中心に黄変や焦げが出る場合はカリウム不足で、実をつけるきゅうりは特にカリウムを大量に消費します。カリウムには果菜用の高カリ肥料が効果的です。マグネシウム不足とはっきりわかる場合は、エプソムソルト(硫酸マグネシウム)を水4リットルに大さじ1杯ほど溶かして葉面散布すると、数日で緑が戻ります。
4.吸汁性の害虫
黄色くなった葉を裏返してみてください。細かい白っぽい斑点と繊細なクモの巣状のものがあればハダニで、高温で乾燥した時期に一気に増えます。新芽の先に緑や黒の小さな虫が群がっていればアブラムシです。触れると白い霧のように舞い上がる小さな白い虫はコナジラミです。いずれも汁を吸って葉を黄色く、べたついたり斑点だらけにしたりします。まずホースの水で吹き飛ばし、その後は防除用の石けん水やニーム油を数日おきに、被害がおさまるまで散布してください。テントウムシやクサカゲロウを呼び込めば、夜のあいだ無料で駆除してくれます。加えて、ウリハムシ(葉を丸くかじる甲虫で、ウリ科の大敵)にも注意しましょう。葉をきれいな円形にかじり取っていくのが特徴で、見つけ次第捕殺するのが基本です。
5.べと病
べと病は、はじめ薄緑色、やがて黄色に変わり、葉脈で区切られた角ばった病斑として現れるのが特徴で、黄変がタイル状・ブロック状に見えます。湿度の高い日には葉裏を確認すると、灰紫色のカビがついていることがあります。気温が高く湿った、風通しの悪い密植状態で急速に広がります。発病した葉は取り除き、水やりは株元だけに、しかも午前中に行い、株の周りの風通しをよくしてください。梅雨〜盛夏はべと病がとくに出やすい時期なので早めの対策が肝心です。発病後は予防的な殺菌剤で進行を遅らせることはできても、完全に治すのは難しく、来年に向けて耐病性品種を選ぶのが根本的な対策になります。
6.きゅうりモザイク病
モザイク病になると、変形して生育が止まった葉に、黄色と緑がまだらに入り混じった独特の模様が現れ、実にもいぼ状のでこぼこが出ることがあります。主にアブラムシや、道具・手を介して広がり、治療法はありません。感染した株は株ごと抜き取り、袋に入れて廃棄してください。堆肥にはしないでください。アブラムシが周囲の株にウイルスを運ぶ前に処分することが大切です。作業後は手や刃物を洗い、アブラムシを早めに防除し、パッケージにCMV耐性と表示された品種を選びましょう。
注意:ウイルスに感染した株を畑に残しておくと、感染源になり続けます。まだ元気そうに見えても、取り除くことでズッキーニ、かぼちゃ、メロンなど、ほかのウリ科の野菜すべてを守ることになります。
7.日陰・老化による自然な黄変
黄色くなったからといって、すべてがトラブルとは限りません。きゅうりは1日6〜8時間の直射日光を好む日なた向きの野菜で、半日陰で育てるとどうしても色あせて間延びします。また、健康で実をたくさんつけている株でも、上の葉が茂って日陰になった株元の古い葉は自然に黄色くなって枯れていきます。これは引退のようなもので、病気ではありません。風通しをよくするために茎の付け根から切り取ってあげれば十分です。
早見診断表
| 症状 | 考えられる原因 |
|---|---|
| 株全体が株元から黄色くなり、土が常に湿っている | 水のやりすぎ・排水不良 |
| 葉が黄色くなったあとパリパリに乾く、土がカラカラ | 水切れ |
| 古い葉から均一に色あせ、新芽も弱々しい | 窒素不足 |
| 古い葉の緑の葉脈の間だけ黄色くなる | マグネシウム不足 |
| 葉脈で区切られた角ばった黄色い斑点、葉裏にカビ | べと病 |
| 黄緑まだら模様、葉や実が変形する | きゅうりモザイク病 |
| 細かい黄色の斑点と、繊細なクモの巣状のもの | ハダニ |
| いちばん下の葉だけが黄色く、株全体は元気 | 自然な老化——対処不要 |
ヒント:毎朝の水やりのついでに、週2回はきゅうりの葉をチェックする習慣をつけましょう。ここに挙げたどのトラブルも、発生から1週間以内なら対処が簡単ですが、3週間も放置すると手に負えなくなります。早期発見がすべてと言っても過言ではありません。
どの黄変なのか判断がつかないときは、いちばん状態の悪い葉をPlantMeで撮影してみてください。500種以上の病気を学習した病害診断モデルが症状のパターンを照合し、数秒で対処法を提案します。
よくある質問
きゅうりの黄色くなった葉は切り取るべきですか。
多くの場合はい。黄色くなった葉は緑に戻りません。取り除くことで風通しがよくなり、害虫や病原菌のすみかも減らせます。清潔な剪定ばさみで茎の近くから切りますが、根本的な原因への対処も忘れずに行ってください。
黄色くなったきゅうりの葉は緑に戻りますか。
完全に黄色くなった葉は戻りません。例外は初期の栄養不足で、軽く色あせた程度の葉なら施肥後数日で緑に戻ることがあります。株の調子は古い葉ではなく新しい葉の色で判断しましょう。
きゅうりの葉脈だけ緑で、間が黄色くなるのはなぜですか。
古い葉に見られる葉脈間の黄変は、典型的なマグネシウム不足のサインです。エプソムソルトの葉面散布が効果的です。新しい葉に出る場合は鉄分不足の可能性が高く、多くはアルカリ性の土壌で起こります。
きゅうりモザイク病はどんな見た目ですか。
縮れて生育の止まった葉に、黄色と緑のまだら模様が現れ、実にもいぼ状の変形が出ることがあります。治療法はなく、感染株は抜き取って廃棄し、媒介するアブラムシを防除することが対策になります。
きゅうりの水やりはどのくらいの頻度がよいですか。
毎日少しずつではなく、週2〜3回、たっぷりと与えるのが基本です。目安は週2.5cm相当の水量で、暑い時期はさらに増やします。朝のうちに株元へ水を与え、葉を濡らさないことでべと病を防げます。