ジャーナル/Seasonal · 読了目安6分

ダリアの冬越し|球根の掘り上げと保存方法

Arthur Meade

文: Arthur Meade · 家庭菜園と季節の作業

ダリアの冬越しのやり方を解説。掘り上げの時期の見きわめ、乾かし方と保存温度、暖地でマルチングして植えっぱなしにできる条件、春の植え付けまで。

かんたんに言うと

初霜で葉が黒くなってから、茎を10cmほどに切り、フォークで球根を掘り上げます。数日間さかさまにして乾かし、わずかに湿らせたバーミキュライトやおがくず、古い土に埋めて4〜10°Cで保存します。北海道や東北などの寒冷地では掘り上げが必須ですが、関東以西の暖地では厚めのマルチングで植えっぱなしのまま冬を越せることも多いです。

晩夏から秋のダリアは、庭のなかでも群を抜いて豪華に咲きます。ところが初霜が降りた翌朝には、あの株が黒く溶けたようになってしまう。それでも土のなかの球根はしっかり生きています。掘り上げるにせよマルチングするにせよ、秋の1時間の作業で、翌年また一から苗を買い直す手間と出費を省けます。

掘り上げる?それとも植えっぱなし?

判断の基準は、その土地の冬の寒さです。ダリアの球根は凍結と、冷たく水がたまった土の両方で傷みます。関東以西の暖地や、土が表面しか凍らない地域なら、霜で傷んだ地上部を切り戻し、樹皮や敷きわら、落ち葉で10〜15cmの乾いたマルチングをかけて、そのまま植えっぱなしにできます。雨があまり当たらない場所ならさらに安心です。中間地では、砂質で水はけのよい土なら賭けてみる価値があります。北海道・東北・信州などの寒冷地では、迷わず掘り上げてください。凍った球根は復活しません。

ヒント:暖地でも、お気に入りの品種や高価な品種は掘り上げて保存しましょう。屋内での保存だけが、予想外の寒波とナメクジの食害の両方から同時に守れる方法です。

掘り上げの時期

あわてないことが大切です。球根は秋にぐんと太るので、できるだけ長く育ててから、初霜で葉が黒くなるのを待って掘り上げます。初霜の時期は地域差が大きく、北海道や東北では10月、関東以西では11月から12月になることもあります。可能なら霜のあとさらに1〜2週間おくと、球根の皮がしまって保存性が上がります。強い霜が早く来た年や、土がひどく湿っている場合は、待たずに掘り上げてください。皮が少し薄い球根のほうが、凍った球根や腐った球根よりずっとましです。

掘り上げと乾燥の手順

  • 茎をすべて10cmほどに切り、その場で品種名のラベルをつけます。球根だけになると、どのダリアも同じ姿に見えてしまいます。
  • 株元から30cmほど離れた位置にフォークを差し込み、株全体をそっと持ち上げます。球根は首の部分で折れやすく、首が折れた球根は芽が出ません。
  • 土を軽く落とし、霜の当たらない風通しのよい場所で数日間さかさまに置いて、中空の茎にたまった水分を抜きます。
  • 細い根や傷んだ部分、やわらかくなった部分を切り取ります。切り口には、あれば硫黄粉を軽くまぶします。

冬のあいだの保存

乾かした株は、木箱や段ボール箱に入れ、わずかに湿らせた材料(バーミキュライト、おがくず、砂、古い培養土など)に球根どうしが触れないように埋めます。保存は4〜10°C、暗く、凍らず、空気の通る場所で。暖房のない物置やガレージ、床下収納などが向いています。密閉したビニール袋に入れるのは厳禁です。こもった湿気がカビの原因になります。

冬のあいだ、月に一度は箱の中を確認します。しわが寄ってきた球根には、埋めている材料に霧吹きで軽く水分を補います。やわらかくなったりカビが出たりした球根は、ほかに広がる前にすぐ取り出してください。

注意:保存の失敗でいちばん多いのは寒さではなく腐りです。湿ったまま箱に詰めたり、暖房の効いた部屋に置いて球根が蒸れたりするのが原因です。まず乾かし、それから涼しい場所へ。

春の目覚めさせ方

春の半ばになったら、湿らせた培養土に株を植え、明るく霜の当たらない場所に置くと数週間で芽が動き出します。庭やプランターへの定植は、遅霜の心配がなくなってからにしてください。大きく健全な株は、鉢に植える直前に分球できます。分けた1つ1つに、古い茎の付け根(クラウン)の一部と、目に見える芽が最低1つ付いていることが条件です。芽は必ずクラウンから出るもので、球根の胴体からは出ません。分球は株を若返らせ、株数を無料で増やしてくれます。

季節の終わりのしおれが霜の害なのか、それとも病気なのか判断がつかないときは、PlantMeアプリで写真を撮ってみてください。原因を教えてくれるうえ、冬が本格化する前の掘り上げのリマインドにも役立ちます。

よくある質問

ダリアの球根はいつ掘り上げればいいですか?

初霜で葉が黒くなってからです。北海道や東北では10月ごろ、関東以西では11月から12月になることもあります。霜のあとさらに1〜2週間おいて皮をしめてから、強い凍結や土の過湿が来る前に掘り上げるのが理想です。

ダリアは植えっぱなしで冬を越せますか?

関東以西の暖地など、土が深く凍らない地域なら可能です。地上部を切り戻し、10〜15cmの乾いたマルチングをかけてください。寒冷地や冬に雨・雪が多く土が湿りやすい場所では、掘り上げたほうがはるかに安全です。

保存中の球根は何度で管理しますか?

およそ4〜10°C、暗く凍らず、多少の風通しがある場所です。暖房のないガレージや物置が向いています。凍らせると球根は死に、暖かい部屋ではひからびるか、蒸れて腐ってしまいます。

保存中の球根にしわが寄るのはなぜ?

保存場所が暖かすぎるか乾燥しすぎています。埋めている材料を軽く湿らせ、箱をもっと涼しい場所へ移してください。多少しわの寄った球根はたいてい元に戻り、春には問題なく芽を出します。

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