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モンステラの増やし方|挿し木・水挿し・茎伏せのコツ
モンステラの増やし方を挿し木・水挿し・茎伏せの3通りで解説。節(気根)の見分け方、発根までの期間、腐敗のサインと対策まで。
かんたんに言うと
健康な茎を、葉が茎につく節(ふし)――ぽこっと膨らんだ部分で、気根がついていることも多い箇所――のすぐ下で切り、節を水につけて明るい室内の間接光に置きます。水は週1回替え、発根までは2〜6週間。根が5〜8cmになったら鉢に植えます。節を含まない葉だけでは、いつまで経っても新しい株にはなりません。
モンステラ・デリシオーサは増やしがいのある観葉植物の代表格です。挿し木はよく発根し、成長も早く、健康な茎一本から1年ほどで立派な株に育ちます。同時に、いちばん失敗の多い作業でもあります。理由はただひとつ、成否を分ける「節(ふし)」を見落としてしまうからです。ここでは切る位置、3つの発根方法、そして発根が止まったり腐ってしまったときの対処法まで解説します。
節(ふし)がすべてです
節とは、葉柄が主茎につながる、少しふくらんだ部分のこと。茎にうっすらと茶色い輪が入っていたり、小さなこぶ状になっていたり、成株では気根がまっすぐ伸び出していたりします。この節には眠っている成長点があり、新しい根も新しい葉も、すべてここから出てきます。節さえあれば葉がついていなくても株になりますが、節のない葉はどれだけ美しくても株にはなりません。花瓶に挿したモンステラの葉が、水中根だけを何か月も伸ばして新しい葉を一枚も出さない――という光景を見たことがある方は、これが理由です。節がなければそれは「増殖」ではなく、ただの「一輪挿し」なのです。
どこを切るか
葉が1〜2枚ついた健康な茎で、節を少なくとも1つ、できれば気根がすでについている節を選びます。気根つきの節は発根がひと足早く進みます。清潔でよく切れるはさみを使い、節の2〜3cm下で切ります。切り口の樹液を拭き取り、1時間ほど乾かしてから作業に入ってください。徒長した株なら、どうせ整枝したい部分から切り取れば、増殖と株の手入れを一度に済ませられます。
方法1:水挿し(もっとも定番)
- 節と気根が水に浸かり、葉は水面より上になるよう、瓶に立てます。
- 明るい室内の間接光、東向きの窓辺あたりが理想です。暖かいほど発根は早まります。
- 水は週1回、白く濁ってきたらそれより早く替え、酸素を保って雑菌の繁殖を防ぎます。
- 最初の白い根は2〜6週間で出ます。5〜8cmになり枝分かれし始めてから鉢に植えましょう。
方法2:土に直接挿す
瓶を使わず、水はけと通気のよいアロイド用の土――観葉植物用培養土にバークチップとパーライトを混ぜたもの――に直接挿すこともできます。土は常に軽く湿らせ、最初の1か月は湿度を高めに保ちます。利点は、最初から土に適応した根が育つため、後で植え替える際のショックがないこと。欠点は、中の様子が見えないため、表面下で腐敗が進んでいても気づいたときには手遅れになりやすいことです。生育期の、暖かく明るい場所で行うのが向いています。
方法3:水苔やパーライト
節を湿らせた水苔や湿ったパーライトに埋めて発根させる方法は、水挿しと土の中間です。水挿しより酸素が多く、水中根より丈夫な根になり、植え替え時のショックも少なくなります。水苔は湿らせたまま乾かさず、透明な袋を鉢にゆるくかぶせて湿度を保ち、数日おきに袋を開けて換気してください。この方法でいちばん安定した結果が出るという人も多くいます。
茎伏せ(葉のない節)
「茎伏せ」とは、葉のない茎の一部――節だけがついた状態――を湿った水苔の上に横たえて芽を出させる方法です。有効な方法で、希少な品種のモンステラを郵送でやり取りする際にもよく使われますが、非常に時間がかかります。目に見える変化が出るまで数週間、葉が出るまでは数か月かかることも珍しくありません。初めての増殖なら、葉つきの挿し穂のほうが達成感を得やすいでしょう。
鉢上げとその後の管理
根が5〜8cmになり側根も出てきたら、根鉢よりひと回り大きいだけの小さな鉢に、水はけのよいアロイド用の土で植え付けます。たっぷり水を与え、明るい間接光の場所に置き、しばらくは様子を見守りましょう。植えたばかりの株が2週間ほど元気なく見えるのは、水中根が土に慣れるまでのごく普通の反応です。最初の新しい葉はたいてい4〜8週間後に出ますが、小さく切れ込みのない葉です。切れ込み(フェネストレーション)は株が成熟し、十分な光と、よじ登る支柱があってこそ入るもの。若い株には早めに水苔の支柱を立ててあげると、その後の姿が変わってきます。
うまくいかないときは
- 茎が黄色や茶色になりぶよぶよする:腐敗です。健康な組織まで切り戻し、切り口を乾かしてから、水を頻繁に替える新しい水挿しでやり直します。
- 水が白く濁って臭う:雑菌の繁殖です。根をすすぎ、瓶を洗って水を入れ替え、これ以降は水替えの頻度を上げましょう。
- 6週間たっても根が出ない:多くは低温か光不足です。少し暖かく明るい場所に移してください(真昼の直射日光は避けます)。
- 根が育っている一方で挿し穂の葉が黄ばんでくる:挿し穂が自身の蓄えを使っている状態です。根が育っているなら、早めに鉢上げしてしまいましょう。
ワンポイント:適期は生育期の5〜7月です。梅雨の高い湿度は発根に有利ですが、水が傷みやすくなるので水替えはこまめに。8月の猛暑期は葉焼けや水温上昇に注意し、明るい日陰で管理してください。冬は発根が極端に遅くなるので、春まで待つのがおすすめです。
注意:モンステラの樹液にはシュウ酸カルシウムの結晶が含まれ、肌に触れると刺激を感じることがあり、かじると犬や猫にとって有毒です。切る際は手袋をつけ、作業後は手を洗い、発根中の瓶はペットの届かない場所に置いてください。
切ろうとしている場所が節かどうか自信がない、あるいは斑点のある葉が病気ではないか気になる――そんなときはPlantMeで茎を撮影してみてください。35,000種類以上の植物を93%の上位3件正答率で識別し、500種類以上の病気も診断できるので、増やす前に親株が健康かどうか確認できます。
よくある質問
節のないモンステラの葉だけでも増やせますか。
増やせません。節のない葉は水中根を出して何か月も緑のまま保つことがありますが、成長点がないため新しい株には決してなりません。切り取る際は必ず、ぽこっとふくらんだ節の部分を含めてください。
モンステラの増殖にはどれくらい時間がかかりますか。
室温での水挿しなら、最初の根が出るまで2〜6週間です。根が5〜8cmになるまで待ってから鉢に植え、その後4〜8週間ほどで最初の新しい葉が出るのが一般的です。春から夏はより早く進みます。
挿し穂が発根せず腐ってしまうのはなぜですか。
多くは水の停滞、光不足、または節に近すぎる位置での切断が原因です。健康な組織まで切り戻し、数時間乾かしてから新しい水で再挑戦し、水は週1回替えてください。
挿し木から育てたモンステラにも葉の切れ込みは入りますか。
はい、時間はかかりますが入ります。若い株はまず小さく切れ込みのない葉をつけます。切れ込みは株が成熟し、葉が何枚か増え、十分な光と、できれば登るための支柱があるときに現れてきます。
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