ジャーナル/Care Basics · 読了目安6分
サンスベリアの増やし方:葉挿し・株分け・水挿し
文: Wren Hollis · 観葉植物とインテリアグリーン
サンスベリアは葉挿し(水・土)、株分け、地下茎の4つの方法で増やせます。発根までの日数の目安と失敗しないコツ、斑入り品種は株分け一択の理由を解説します。
かんたんに言うと
サンスベリアの増やし方は、水挿しの葉挿し、土挿しの葉挿し、株分け、地下茎からの増殖の4通りです。葉挿しはゆっくりで、発根までに6〜8週間、新芽が出るまでにはさらに数か月かかりますが、株分けならその場ですぐに一人前の株が手に入ります。ひとつ注意点があり、「ローレンティ」のような斑入り品種を葉挿しすると、斑のない緑一色の株になってしまうため、斑入り品種は株分けで増やしましょう。
サンスベリア(現在の正式な学名はドラセナ・トリファスキアタ)は、観葉植物の中でも増やす楽しさがひときわ大きい植物です。ほとんどどの部位からでも新しい株を作ることができます。ただし成長はかなりゆっくりで、多くの人がここで挫折してしまいます。ここでは4つの増やし方と、それぞれの向き不向き、そして「順調なのに諦めてしまう」ことがないよう、正直な日数の目安を紹介します。
方法1:水挿しによる葉挿し
清潔なハサミで元気な葉を根元近くから切り取り、7〜10cmほどの長さに切り分けます。このとき、どちらが下だったかを必ず印などでわかるようにしておきましょう。切片は本来下を向いていた側からしか発根せず、上下を逆にしてしまうと永遠に根が出ません。切片の下から4分の1ほどを水を入れた瓶に立て、明るい窓辺に置きます。雑菌の繁殖を防ぐため水は毎週交換しましょう。発根の目安は6〜8週間ですが、それより長くかかることもあり、そこからさらに数週間して根元から小さな子株が出てきます。根が数cmほど伸びたら土に植え替えます。
方法2:土挿しによる葉挿し
切り方は水挿しと同じですが、切り口を2〜3日ほど乾かしてカルスを形成させてから始めましょう。乾いた皮膜が腐敗を防いでくれます。その後、切片の下3分の1ほどを、ごくわずかに湿らせた水はけのよいサボテン用の土に挿します。水やりは控えめに、土が完全に乾いてからだけにしましょう。発根までの期間は水挿しとほぼ同じ6〜8週間ですが、水中の根から土の根への移行によるストレスを避けられるのが利点です。その代わり進み具合が目で見えないので、途中で引っ張って確認したくなる気持ちをぐっとこらえましょう。
方法3:株分け(一番早く、斑入り品種を保てる唯一の方法)
サンスベリアは地下茎で横に広がって増えていくため、育った鉢の中身は実際にはいくつもの株がつながったものであることがほとんどです。株全体を鉢からそっと引き出し、土を落として、清潔なナイフで地下茎を切り分けます。それぞれの区画に最低でも数枚の葉と、ある程度の根の塊が残るようにしましょう。切り分けたらそれぞれ別の鉢に植え付けます。株分けは初日から見た目の整った一人前の株が手に入る唯一の方法であり、斑入りの模様をそのまま残せる唯一の方法でもあります。
方法4:地下茎からの増殖
植え替えの際、土の中に葉のついていない白っぽい地下茎が伸びているのを見つけたら、それを切り取って2日ほど乾かし、乾いたサボテン用の土に浅く植えてみましょう。1〜2か月ほどで自分の子株を出してくれます。ちょうど植え替えをしているときに試せる、うれしいおまけの方法です。
斑入り品種の落とし穴
注意:黄色い縁取りが入る「ローレンティ」をはじめとする斑入り品種は、いわばキメラです。あの色鮮やかな縁の部分は特定の組織層に由来しており、葉挿しではこの層が受け継がれません。斑入りのサンスベリアから取った葉挿しは普通に発根しますが、出てくる子株は斑のない緑一色になってしまいます。あの美しい黄金色の縁を残したいなら、葉挿しではなく必ず株分けで増やしましょう。
増やした株のその後のお手入れ
- 明るい間接光に置くと発根が早まります。逆に暗い場所では発根までの期間が2倍になることもあります。
- 水はけのよいサボテン用の土と、鉢底に穴のある鉢を使いましょう。素焼き鉢が理想的です。
- 水やりは土が完全に乾いてからだけにします。出たばかりの根は腐りやすいので注意しましょう。
- 18〜27℃程度の暖かい環境を保ちましょう。冬場の冷たい窓辺は発根を止めてしまいます。
- はっきりと新しい成長が見えるまでは肥料を与えず、その後は月1回、半分の濃度の液体肥料を与えます。
うまく発根しない理由
圧倒的に多い原因は腐敗です。土が過湿だったり、水を交換していなかったり、カルス形成の工程を省いてしまったりすることが主な原因です。うまくいかない切片は根元から柔らかくなり、しわが寄って茶色くなります。一方、順調に発根している切片は、何週間も目に見える変化がなくても、しっかりと張りがあり緑色を保っています。ここで本当に問われるのは忍耐力で、2か月経ってもみずみずしい見た目を保っている切片は、行き詰まっているのではなく、着実に前進しているのです。
増やすのに最も適した時期は生育が活発になる5〜9月で、この間は発根のスピードも上がります。室内であれば一年中挑戦できますが、冬場はよりゆっくり進みます。梅雨時に水挿しを行う場合は、雑菌が繁殖しやすいため水の交換をいつもよりこまめに行いましょう。手元の株が斑入り品種かどうか判断がつかない、あるいは調子の悪い切片の原因が知りたいときは、PlantMeで写真を撮ってみてください。品種を特定してくれるほか、Plant Doctorが写真から腐敗やカビによるトラブルを見分けてくれます。
よくある質問
サンスベリアの増殖にはどのくらいの期間がかかりますか。
葉挿しは発根までにおよそ6〜8週間、そこから子株が出るまでにさらに1〜2か月かかり、目に見える新しい株になるまで3〜4か月というのが一般的な目安です。株分けであれば即座に完成で、それぞれの区画がすでに一人前の株です。
サンスベリアは水挿しと土挿し、どちらで増やすほうがよいですか。
水挿しは経過が見えて楽しく、進み具合を確認しやすいのが魅力です。土挿しは、水中の根から土の根へ移行する際に起きがちなつまずきを避けられます。水を毎週交換する、あるいは土をわずかに湿った状態に保つといった条件を守れば成功率はほぼ同じです。ただし斑入り品種の場合はどちらでもなく、株分けを選びましょう。
サンスベリアの葉挿しが腐ってしまったのはなぜですか。
ほとんどの場合、水分過多が原因です。水を交換しないまま放置していた、土を湿らせすぎていた、あるいは切り口を2〜3日乾かさずに土に挿してしまった、といったことが考えられます。傷んだ部分を取り除き、健康な部分をしっかり乾かしてから、もっと乾き気味の環境でやり直しましょう。
サンスベリアは1枚の葉から増やせますか。
はい。1枚の長い葉を7〜10cmずつに切り分ければ、それぞれの切片が下向きだった側を下にして植えることで、複数の新しい株を作ることができます。ただし斑入りの葉からは斑のない緑一色の子株しか出ないことを覚えておきましょう。