ジャーナル/Seasonal · 6分で読めます
藤(フジ)の剪定時期と方法
文: Arthur Meade · 家庭菜園と季節の作業
フジの剪定は年2回。夏(7〜8月)は新梢を葉5〜6枚で、冬(12〜2月)は芽2〜3個で切ります。花付きをよくする藤棚の剪定手順を解説します。
かんたんに言うと
フジの剪定は年2回です。夏剪定は7〜8月で、勢いよく伸びたつるを葉5〜6枚(およそ30cm)残して切り戻します。冬剪定は落葉後の12〜2月で、同じ枝をさらに芽2〜3個まで詰めます。この二段構えでつるを抑え、伸びるだけの枝を花芽の付く短い枝に変えられます。8月はまさに夏剪定の適期です。
きちんと剪定されたフジは、春に藤棚いっぱいに房が垂れる、日本の庭の代表的な風景です。一方、剪定しないフジはまさに暴れ者で、つるが何メートルも伸び、雨どいや屋根に入り込み、花はほとんど咲きません。その差は、年2回のシンプルな切り方だけ。しかも8月上旬は、その1回目にちょうど当たります。仕組みと、なぜ花付きが劇的に変わるのかを見ていきましょう。
なぜ年2回剪定するのか
放っておくと、フジは長い栄養成長のつるにエネルギーを注ぎます。1シーズンで数メートル伸びることもありますが、そこに花は咲きません。花が咲くのは、古い枝に付く短い枝(花芽の付く短果枝)です。年2回の剪定は、その流れを意図的に切り替える作業です。夏剪定でつるの大半を落として日光を当て、残った枝を充実させる。続く冬剪定でそれを数芽まで詰め、翌春のエネルギーを骨格近くの太った花芽に集中させる——年1回しか切らない、あるいはまったく切らないことが、成木のフジが咲かない最大の理由です。
夏剪定(7〜8月):今がその時期です
花のあと、フジは柔らかい緑色の長いつるを次々に伸ばします。この新梢を、主枝から葉5〜6枚(およそ30cm)を残して切り戻します。藤棚全体を順に見ていきましょう。大株なら剪定ばさみを持って1時間ほどの、気持ちのよい作業です。細かい技術は要りません。棚を広げたい、アーチに這わせたいという枝は、切らずに誘引して結びつけてください。
夏剪定は同時に3つの役割を果たします。窓や雨どい、屋根瓦への侵入を防ぐこと。株の内側を開いて、若い枝の付け根まで光と風を通し、枝を充実させること。そして、葉をさらに作るのではなく花芽を作る方向へ株を促すことです。
冬剪定(12〜2月)
落葉して株が休眠したら、夏に切った枝をもう一度たどり、今度は古い枝から芽2〜3個、数センチの短い枝になるまで詰めます。葉がないので骨格がよく見え、この思い切った切り戻しによって、春の花が葉に隠れずに咲きます。作業中はときどき離れて全体を眺め、骨格そのものを整え、枯れ枝を取り除き、混み合って交差した枝を整理しましょう。
伸びすぎた古株の仕立て直し
何年も放置してもつれたフジも、2〜3回の冬をかけて再生できます。長い枝を大胆に詰め、古い幹の一部を強い側枝の位置まで切り戻し、必要なら地際近くまで切って、そこから出る強い新梢で組み直します。強剪定した株はふつう2〜3年は咲かず、その翌春は施肥を控えるのが基本です。待つことも手当ての一部だと考えてください。
藤の花が咲かない理由
- 剪定が間違っている(またはしていない):切っていないつるには花芽の付く短い枝ができません。年2回の剪定を始めましょう。
- 実生苗:種から育てたフジは咲くまでに10〜20年かかることがあります。品種名のある接ぎ木苗を選んでください。
- 窒素過多:芝生用の肥料などが根に届くと、花より葉が茂ります。春はカリ分の多い肥料が有効です。
- 遅霜:春先の遅霜で花芽が傷むことがあります。これはその年だけの問題で、剪定の失敗ではありません。
- 日照不足:フジは株の上部にしっかり日が当たるほどよく咲きます。
安全上の注意
フジは全体に、特に豆に似た種子とさや(豆果)に毒性があり、誤って口にすると人でもペットでも吐き気や腹痛を起こします。夏剪定はちょうど、育ちかけたさやを取り除く作業にもなります。切り落としたものは、子どもや犬が見つけられない場所に処分してください。
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よくある質問
藤の剪定時期はいつですか。
年2回です。夏剪定は7〜8月で新梢を葉5〜6枚に、冬剪定は落葉後の12〜2月で同じ枝を芽2〜3個まで詰めます。南半球では時期が半年ずれます。
強く切っても枯れませんか。
枯れません。フジは強剪定によく耐え、地際近くまで切り戻すこともできます。大掛かりな作業は2〜3回の冬に分け、2〜3年は花が休むと考えておきましょう。
つるはよく伸びるのに花が咲かないのはなぜですか。
多くは剪定不足(エネルギーがつるに回り、花芽の付く短い枝ができない)、実生苗、窒素過多のいずれかです。最初の原因には年2回の剪定が効きます。
夏剪定をしないとどうなりますか。
枯れはしませんが、つるが絡み合い、翌年の花付きが落ちます。切っていない枝葉が古い枝を陰にして、花芽の付く短い枝ができにくくなるためです。遅れても、部分的でも、やらないよりずっと良い結果になります。