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庭木の植え付け時期はいつ?落葉樹は秋から、常緑樹は春が適期

Arthur Meade

文: Arthur Meade · 家庭菜園と季節の作業

庭木の植え付け時期を解説。落葉樹は11月〜3月、常緑樹は春か初秋が適期です。理由となる根の生育、植え穴の作り方、植え付け後の水やりまで。

かんたんに言うと

落葉樹の植え付け適期は、落葉後の11月から3月です。ただし土が凍る厳寒期は避けます。秋から冬に植えれば、春の芽吹きまでに根が張り、翌年の水やりがぐんと楽になります。常緑樹と針葉樹は春(3月下旬〜4月)か秋の早い時期(9月〜10月)が適期です。真夏の植え付けはどの樹種でも避けてください。

園芸店がいちばん賑わうのは春ですが、造園や植木の職人に「自分の庭に木を植えるならいつか」と尋ねると、多くが同じ答えを返します。落葉樹なら、落葉したあとの秋から冬。芽吹きの季節ではなく、木が眠りに就く季節です。一見あべこべに思えますが、植物の生理はこの時期に味方します。なぜこの時期がよいのか、樹種ごとの適期はいつか、そして庭木を正しく植えるにはどうするのかを整理します。

なぜ落葉後の植え付けが有利なのか

鍵になるのは、地上と地中のずれです。晩秋の空気はすでに冷えていて、木は葉を落として地上部の活動を止めています。しかし土の中はまだ夏の熱を残しており、根はカレンダーではなく地温に従って動きます。落葉後もしばらくのあいだ、根は静かに伸び続けるのです。つまり、この時期に植えた木は、持っているエネルギーをすべて地下に向けることができます。

春になると、その木はすでに「住み慣れた」状態で目を覚まし、新芽を支えるだけの根の網を持っています。いっぽう春に植えた木は、根と葉を同時につくりながら、鉢と同じ大きさの根鉢のまま夏の暑さに向かうことになります。秋植えの木の水やりが格段に楽なのは、このためです。気温が低く、根の張りも早いので、翌夏の乾燥への耐性がまるで違います。

樹種ごとの適期

  • 落葉樹(モミジ、桜、ハナミズキ、ジューンベリー、アジサイなど):落葉後の11月から3月。土が凍る厳寒期と、雪が深い地域の真冬は外します。関東以西なら11月〜12月と2月〜3月が扱いやすい時期です。
  • 常緑樹・針葉樹(ツバキ、サザンカ、キンモクセイ、コニファー類):春の3月下旬〜4月が第一候補。次点が秋の早い時期、9月〜10月です。冬も葉から水分を失い続けるため、寒風の季節までに根を働かせておく必要があります。
  • 果樹:落葉果樹は落葉樹と同じく11月〜3月。常緑の柑橘類は春植えが基本で、寒さが緩んでからにします。
  • 寒冷地で耐寒性が微妙な樹種:春植えにして、最初の冬を迎えるまでにひと夏をかけて充実させます。
  • 真夏(7月〜8月):どの樹種でも避けます。蒸散が激しく、根が追いつきません。梅雨明け直後の植え付けも同じ理由で危険です。

注意:凍った土や、水がたまって泥状になった土には絶対に植えないでください。寒波のさなかに苗木が届いたら、根鉢を湿らせて覆い、風の当たらない場所で保管し、暖かい日を待ちます。物置で1〜2週間待たせるほうが、カチカチの土に無理やり植えるよりはるかに害が少なくて済みます。

庭木の正しい植え付け方

  • 植え穴は根鉢の2〜3倍の幅に掘ります。ただし深さは根鉢と同じで構いません。広く掘るのは横へ根を伸ばさせるため、深く掘るのは沈下の原因になるだけです。
  • 幹が根元へ向かって広がる「根張り」の位置を確認し、周囲の地面と同じ高さか、ほんの少し高くなるように据えます。深植えは、庭木を枯らす最も一般的な原因のひとつです。
  • 根鉢の外側でぐるぐる巻きになった根は、手でほぐすか、数か所に縦の切れ目を入れます。放っておくと巻き続け、やがて幹を締めつけます。
  • 埋め戻しは、掘り上げた土を使います。袋入りの肥沃な培養土だけで埋めてはいけません。根が植え穴の外へ出ていく理由がなくなってしまいます。踏み固めず、軽く押さえる程度に。
  • 「水極め」でたっぷり水を注ぎます。若木で15〜20リットルが目安です。雨の予報があっても、根の周りの土を密着させるために必ず行ってください。
  • マルチングはバーク堆肥や落ち葉、腐葉土を5〜8cmの厚さで、幹から手のひら一枚分を空けたドーナツ状に敷きます。
  • 支柱は、風が強い場所や樹形が頭でっかちな場合だけ。低い位置でゆるく留めて幹が揺れる余地を残し、1〜2年で外します。

ポイント:植え付け時に肥料は不要です。施肥は、木が根づくことに集中すべきときに柔らかい枝葉を伸ばさせてしまいますし、植え穴に入れた肥料は新しい根の先端を傷めます。土がやせているなら、毎年秋に腐葉土や堆肥を表面にマルチングするほうが、はるかに穏やかに効きます。

根づくまでのアフターケア

乾いた日が続くあいだは、週に1回、時間をかけてたっぷり水をやります。毎日少しずつ撒くより、ゆっくり深く染み込ませるほうが根を下へ導きます。強い冷え込みが来る前には、もう一度たっぷり与えておきましょう。湿った土は、乾いた土よりも根まわりの熱をよく保ちます。あとは手を出さないことです。傷んだ枝を取り除く以外の剪定はせず、肥料もやりません。休眠は問題ではなく、計画のうちです。

この時期に植えたい樹種

  • 落葉樹:モミジ、ソメイヨシノなどの桜、ハナミズキ、ジューンベリー、シャラ、エゴノキ。
  • 落葉低木:アジサイ、バラ、ドウダンツツジ、ユキヤナギ、ムクゲ。
  • 常緑樹(春植え):ツバキ、サザンカ、キンモクセイ、シマトネリコ、ソヨゴ。
  • 果樹:ウメ、カキ、ブルーベリーなどの落葉果樹は冬に、柑橘類は春に。球根類の植え付け時期とも重なるので、庭仕事はまとめて計画すると効率的です。

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よくある質問

庭木の植え付けは秋と春のどちらがよいですか。

落葉樹は落葉後の11月〜3月、常緑樹と針葉樹は春の3月下旬〜4月(または秋の早い9月〜10月)が適期です。落葉樹を秋から冬に植えると、春の芽吹きまでに根が張り、翌夏の水やりが大幅に楽になります。

冬に庭木を植えても大丈夫ですか。

落葉樹なら問題ありません。ただし土が凍る厳寒期と、雪が深く根鉢が動かせない時期は避けてください。関東以西では11月〜12月と2月〜3月が扱いやすく、常緑樹の真冬の植え付けは寒風で葉から水が抜けるため向きません。

植え付けのときに肥料を入れたほうがよいですか。

いいえ。植え付け時の施肥は、根を張るべき時期に枝葉を伸ばさせてしまい、根の先端を傷める危険もあります。新しく植えた木に必要なのは水とマルチングです。施肥は翌年の生育期以降で十分です。

植えたばかりの庭木の水やりはどのくらいの頻度ですか。

乾いた日が続くあいだは週に1回、若木で15〜20リットルを目安にたっぷりと。少量を毎日やるより、深く時間をかけて与えるほうが根が下に伸びます。強い冷え込みの前には、もう一度たっぷり与えてください。

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