Ripe red tomatoes growing on a staked vine in a garden

ジャーナル/Vegetable Garden · 8分

トマトの育て方|種まきから収穫までの流れ

文: Arthur Meade公開日

トマトの育て方を種まきから収穫まで解説します。2〜3月の室内育苗、4月下旬〜5月の植え付け、支柱立て、わき芽かき、梅雨の雨よけ、追肥と収穫のコツまで。

かんたんに言うと

種まきは2〜3月に室内で行い、21〜27℃を保てば7〜14日で発芽します。植え付けは遅霜の心配がなくなる4月下旬〜5月に、茎を深めに埋めて日当たりのよい場所へ、株間45〜60cmで。水やりはむらなく、花が咲き始めたらカリ分の多い肥料で追肥し、植え付けから60〜100日で収穫できます。

自分の株から温かいまま収穫したトマトの味は、店頭のものとは別物です。しかも家庭菜園の中では、初心者が早く結果を実感できる作物でもあります。トマトが求めるのは、暖かさ、日当たり、そしてむらのない管理の三つだけです。ここが押さえられていれば、あとは細かい話にすぎません。種袋から収穫までの流れをひととおり見ていきます。

ステップ1:品種のタイプを選ぶ

トマトには二つの草姿があり、どちらを選ぶかで育て方がほぼ決まります。わい性(ブッシュ型)は一定の高さで伸びが止まり、実が一気に色づくため、鉢やベランダ栽培向きで整枝もほとんど要りません。つる性(無限伸育型)は寒さが来るまで伸び続け、高い支柱と定期的なわき芽かきが必要ですが、その分長く収穫できます。初めてならミニトマトがいちばん失敗しにくく、大玉トマトは暖かさと手間を最も要求します。

ステップ2:2〜3月に室内で種まき

トマトは霜に当たると枯れる作物なので、シーズンは室内から始まります。2月から3月に、湿らせた種まき用土に1cmの深さでまきます。21〜27℃を保てば7〜14日で発芽します。発芽後に必要なのは強い光です。よく日の当たる窓辺でも育ちますが、暗い場所では茎ばかり伸びた徒長苗になります。

ステップ3:鉢上げと苗の順化

本葉が2〜3組そろったら、8〜10cmのポットに1株ずつ鉢上げします。このとき最初の葉のすぐ下まで茎を埋めてください。トマトは埋まった茎からも根を出すので、深植えにするほどがっしりした株になります。植え付けの1〜2週間前からは、日中の数時間だけ屋外の風の当たらない場所に出し、少しずつ時間を延ばして外の環境に慣らします。

ステップ4:4月下旬〜5月に植え付け

植え付けは遅霜の心配がなくなり、夜温が10℃を下回らなくなる4月下旬から5月が適期です。1日6〜8時間は直射日光が当たる、いちばん日当たりのよい場所を選びます。堆肥を入れた水はけのよい土で、pHは6.0〜6.8が理想です。株間はわい性で45〜60cm、つる性で60cm。ここでも根鉢より深く、茎の3分の1から半分ほどを埋めて植えます。支柱立ては植え付けと同時に行ってください。あとから挿すと根を傷めます。

ステップ5:水やりと追肥はむらなく

トマトの失敗のほとんどは水やりのむらが原因です。実が割れるのも尻腐れ症も、元をたどればここに行き着きます。目安は1週間に2.5〜4cm相当の水量で、真夏や鉢植えではさらに多めに、株元に静かに与え、葉には水をかけません。マルチングをすると土の乾きが安定します。最初の花が咲いたら、1〜2週間に1回、カリ分の多いトマト用肥料で追肥します。

ステップ6:支柱立てとわき芽かき(つる性のみ)

つる性の品種では、葉のつけ根から出るわき芽を小さいうちに手で摘み取り、主枝を伸びに合わせて支柱に誘引します。シーズン終盤には摘心して先端を止め、間に合わない実をつけるのではなく、今ある実を充実させます。わい性の品種にはこれらの作業は不要で、実が重くなったときに軽く支えるだけで十分です。

ステップ7:収穫

品種によりますが、植え付けから60〜100日で色づきます。全体が色づいて、指で軽く押すとわずかに弾力がある頃が収穫どきです。色が回り始めた段階で収穫しても、室内の暖かい場所できれいに追熟し、裂果や鳥・虫の被害も避けられます。シーズンの最後は、残った青い実を室内で追熟させましょう。

よくあるトラブルと対処

  • 尻腐れ症(実の先端が黒くへこむ):水やりのむらによるカルシウムの吸収不足です。土ではなく水やりを見直します。
  • 裂果:乾いた後の急な水分過多が原因です。水やりを一定にし、大雨の前に色づいた実を収穫します。
  • 葉が黄色くなる:下葉であれば窒素不足か過湿のことが多いです。
  • 疫病:高温多湿で急速に広がる褐色の病斑で、梅雨どきが最大の山場です。雨よけを設置して葉を濡らさず、風通しをよくし、傷んだ部分はすぐ取り除きます。

何が原因か判断しにくいときは、葉や実をPlantMeで撮影してみてください。500種類以上の病気と照合し、対処法を提案します。

参考文献・出典

  1. Royal Horticultural Society — Tomatoes: grow your own

よくある質問

種まきから収穫までどのくらいかかりますか。

合計でおよそ100〜140日です。種まきから植え付けまで6〜8週間、植え付けから収穫まで品種により60〜100日かかります。

わき芽かきは必ず必要ですか。

つる性(無限伸育型)の品種だけ必要です。わい性の品種はほとんど手を入れなくても構いません。

花が咲いても実がつかず落ちてしまいます。

多くは温度によるストレスです。低温の夜や真夏の高温では花が落ちます。受粉不足のこともあるので、暖かい午前中に花房を軽くゆすって花粉を落としてみてください。

鉢やプランターでも育てられますか。

育てられます。わい性やミニの品種を選び、30〜40L以上の容器を使ってください。夏は毎日の水やりと定期的な追肥が必要です。鉢は畑よりもはるかに早く乾きます。

執筆者について

Arthur Meade
Arthur Meade

家庭菜園と季節の作業

アーサーさんは同じ市民農園を三十年間耕し続け、一年を月ではなく「種まきの回数」で数えます。野菜づくりと季節ごとの畑仕事について、実践的で飾らないガイドを執筆しています。実際の畑で通用しない言い伝えには、あまり付き合いません。

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