ジャーナル/Seasonal · 7分で読めます
植物の霜対策・霜よけの方法|今夜からできる8つの守り方
文: Arthur Meade · 家庭菜園と季節の作業
霜予報が出たら何をする? 被害が出る温度の目安、不織布のかけ方、朝の水やり、マルチング、鉢の避難まで、効果のある霜よけの方法を8つ解説します。
かんたんに言うと
寒さに弱い植物は0℃前後から傷み、−2℃を下回るとほぼ枯死します。よく晴れて風のない夜に気温が0℃近くまで下がる予報が出たら、日暮れ前に不織布や古いシーツをかけ(ビニールを葉に直接触れさせないこと)、当日の朝のうちに土に水をやり、株元をマルチングし、鉢は建物の壁際か室内へ移します。翌朝には必ず外してください。
秋の初霜は、毎年同じ日には来てくれません。11月まで持ちこたえる年もあれば、10月のうちに不意打ちで庭を白くする年もあります。幸いなことに、霜対策のほとんどはお金がかからず、作業は数分で終わり、寒さに弱い植物に数週間の生育期間を追加してくれます。耐寒性ぎりぎりの株なら、それが生死を分けることもあります。ここでは、霜が植物に何をしているのか、どの植物が危ないのか、そして手間をかける価値のある8つの方法を紹介します。
霜は植物に何をしているのか
気温が十分に下がると、細胞の内側と細胞のあいだに氷の結晶ができ、細胞壁を壊します。霜に当たった部分が翌朝、水浸しのようにぐったりして、やがて黒くなるのはそのためです。被害を出す典型が放射冷却による霜です。よく晴れて風のない夜、地面は熱を空へ放出し、葉を含む物体の表面温度は予報の気温より1〜2℃低くなります。雲は布団の役割を果たし、風は暖かい空気をかき混ぜてくれます。つまり危険なのは「2℃」という数字そのものではなく、「2℃・快晴・無風」という組み合わせです。
目安の数字を覚えておく
- 軽い霜(0〜−2℃):寒さに弱い植物を傷めるか枯らします。トマト、ズッキーニ、バジル、ダリア、ゼラニウム、ベゴニア、フクシア、夏のあいだ外に出していた観葉植物などです。
- 強い霜(−2℃以下):弱い植物にとどめを刺し、半耐寒性の低木、植えたばかりの株、春であれば花芽にも被害を与えます。
- 耐寒性のある植物——根づいた樹木や低木、多くの宿根草、アブラナ科の葉物、ネギ類——はほとんど動じません。ホウレンソウやケール、白菜のように、霜に当たって甘みが増すものもあります。
- 冷たい空気は水のように低いほうへ流れます。くぼ地や斜面の下にある庭ほど早く霜が降ります。塀や生け垣、建物の壁は熱をため、その周りを数度暖かく保ってくれます。
- 時期の目安:本州の平野部では11月ごろから霜が降り始め、内陸や標高の高い地域はさらに早くなります。春先は3〜4月の遅霜が要注意で、新芽が動いた後の一晩が最も被害を出します。
1. 日暮れ前に覆う
もっとも効果の高い、たったひとつの作業です。園芸用不織布、古いシーツ、新聞紙でも構いません。株にかぶせておくと、土からまだ立ちのぼっている熱を閉じ込め、内側の気温を通常2〜4℃高く保ちます。それが「被害あり」と「無傷」の差になります。地面がまだ暖かい夕方のうちにかけ、裾を石やピンで押さえて土まで届くようにし、翌朝には外して光と風を戻しましょう。
注意:ビニールを葉の上に直接かけてはいけません。ビニールが葉に触れた場所は冷気をそのまま伝え、シワの形どおりに霜の跡が残ります。ビニールしかない場合は支柱やトンネル用の骨組みで葉から浮かせ、朝のうちに必ず外してください。そのままにすると内部が高温になり、今度は蒸れで傷みます。
2. 小さな株にはキャップをかぶせる
苗や小さな鉢植えは、硬い覆いをかぶせるのがいちばん早い方法です。透明なペットボトルを切ったもの、逆さにしたバケツや空の鉢、ガラスの保存瓶などで十分。日暮れにかぶせ、日が昇ったら外します。遅まきの葉物や、冬越しさせる野菜の苗を止めずに育てる定番のやり方です。
3. 土に水をやる——霜の前日の朝に
逆に思えますが、湿った土は乾いた土よりずっと多くの日中の熱をため込み、夜間にゆっくり放出します。その結果、株の周りの空気が体感でも計測上でも暖かく保たれます。霜の予報が出た日は、朝のうちに水をやり、午後いっぱい地面に熱を蓄えさせましょう。多肉植物や、すでに湿っている鉢では行わないでください。
4. 株元をマルチングする
バークチップ、堆肥、わら、落ち葉などを5〜8cmの厚さで敷くと土が保温され、地上部が傷んでも根と株元は守られます。耐寒性がぎりぎりの宿根草を地植えのまま冬越しさせる、標準的な方法です。土がしっかり湿ったあとに敷き、木質の幹からは数センチ離してください。
5. 鉢は避難させる
鉢植えは二重に不利です。根が地面より上の、わずかな量の用土の中にあるため、庭土よりはるかに早く冷えます。ベランダの鉢は建物の壁際に寄せて固めましょう。コンクリートや壁材は日中の熱を夜通し放出し、その一角を数度暖かく保ちます。特に弱いものは、明るい玄関、無加温の室内、車庫などへ。冬越し中の鉢は鉢台に載せ、凍った水に浸かったままにならないようにします。
6. 霜で駄目になるものは先に収穫する
本格的な霜が来るとわかったら、弱い作物は先に収穫してしまいます。トマトはすべて(青い実も室内で追熟します)、最後のズッキーニ、ピーマン、インゲン、そしてバジルは残らず。カボチャ類も霜の前に切り取って、風通しの良い場所で追熟させます。一晩の収穫作業が、翌朝どろどろになった畝より、はるかにましです。
7. 動かせない弱い株は包む
大きすぎて動かせないもの——ヘゴやバナナ、大鉢のオリーブや柑橘——はその場で保護します。株元や樹冠に不織布を巻き、幹の中心にわらを詰め、鉢のまわり(植物本体ではなく鉢)に緩衝材を巻いて根を守ります。これは冬中ずっとではなく、本当に冷える期間に限って行い、暖かい日には外してください。霜ではなく、蒸れとカビでやられては元も子もありません。
8. 施肥をやめ、予報を見る習慣を
晩夏以降は、低木や宿根草への窒素の多い肥料をやめましょう。やわらかい新芽こそ、霜が真っ先に殺す部分です。そして秋の早いうちから、夜間の最低気温を確認する習慣をつけてください。初霜の平年日はあくまで平均であって、約束ではありません。被害を出すのは、2週間早くやってくる不意打ちの霜です。
霜にやられてしまったら
すぐに剪定ばさみを持ち出さないでください。霜に当たった部分は見た目こそひどいものですが、樹木や宿根草では被害が表面だけのことも多く、枯れた組織がその下の生きた部分を次の霜から守ってくれます。切るのは春まで待ち、新芽がどこから出てくるかをはっきり見てから、そこまで切り戻します。強い霜に当たった一年草や果菜は残念ながら回復しないので、片づけて堆肥にまわし、来年は不織布を早めに出すことにしましょう。黒ずんだ株が枯れているのか休んでいるのか判断がつかないときは、PlantMeアプリで撮影してください。霜害と病気の見分けや、まだ生きている枝が残っているかの判断を手助けしてくれます。
ヒント:不織布のロールと押さえのピンは、暗くても手探りで取り出せる場所にまとめておきましょう。霜対策は「寒い日の夕方6時の作業」です。取り出しやすさが、実際にやるかどうかを決めます。
よくある質問
何℃になったら植物を覆うべきですか?
よく晴れて風のない夜に、予報が4℃以下になったら準備してください。葉の表面温度は予報より2℃ほど低くなり、冷気のたまる低い場所ではさらに下がります。寒さに弱い植物は0℃前後で傷み、−2℃を下回るとほぼ枯れます。
霜よけにビニールを使ってもいいですか?
支柱やトンネル骨で葉から浮かせて張る場合に限ります。触れている部分では冷気がそのまま伝わってしまうためです。不織布や古いシーツ、新聞紙のほうが安全で通気性もよく、朝に外すタイミングもそこまで急ぎません。
霜の前に水をやったほうがいいですか?
はい。霜の降りそうな夜の、当日の朝に土へ水をやってください。湿った土は日中に多くの熱を吸収し、夜にそれを放出するため、株のまわりの空気がわずかに暖かく保たれます。多肉植物や、すでに過湿の鉢では避けましょう。
霜にやられた部分は切ったほうがいいですか?
まだ切らないでください。低木や宿根草では、霜に傷んだ部分をそのまま冬のあいだ残しておくと、下にある生きた組織を守ってくれます。剪定は春に、健全な芽の位置まで。強い霜で枯れた一年草は回復しないので、堆肥にまわして構いません。