ジャーナル/Care Basics · 6分

シンゴニウムの育て方|水やり・置き場所・増やし方

Wren Hollis

文: Wren Hollis · 観葉植物とインテリアグリーン

シンゴニウムの育て方を解説。置き場所、水やり、湿度、挿し木での増やし方、斑が緑に戻る理由まで初心者向けにまとめました。

かんたんに言うと

シンゴニウムは明るい日陰から半日陰、土の表面2〜3cmが乾いたら水やり、湿度50%以上、気温18〜24℃が目安です。斑入りやピンク系の品種は、色を保つためにより明るい場所が必要になります。若いうちは矢じり形の葉でこんもり茂り、成長するとつる状に伸びるので、ヘゴ支柱を立てるか切り戻して形を整えます。

シンゴニウム(Syngonium podophyllum)は、丈夫な観葉植物のなかでもとくに評価されにくい存在かもしれません。ポトスと同じくらい育てやすく、色のバリエーションははるかに豊富で、淡いグリーンからクリームの斑入り、やわらかなピンク、ワインレッドに近いものまで揃います。しかも、姿が時間とともに変わるのが面白いところです。若い株は矢じり形の葉でこんもりまとまり、成熟すると茎が伸びて深く切れ込んだ葉を展開します。ここでは本当に必要なポイントだけをまとめます。

置き場所と光

レースのカーテン越しのような、明るい間接光が理想です。東向きの窓辺、または南・西向きの窓から1〜2m離した位置が向いています。全体が緑の品種は薄暗い場所にも驚くほど耐えるため、オフィスでもよく育ちます。一方、斑入りやピンク系は暗い場所では次第に緑に戻ってしまいます。葉緑素の少ない葉は、光が弱いと植物にとって割に合わないからです。ピンクの葉が緑になってきたら、病気ではなく光量不足のサインだと考えてください。逆に真夏の直射日光は葉を焼き、色をあせさせます。

水やり

土の表面から2〜3cmが乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷりと与え、受け皿の水は必ず捨てます。生育期はおおむね週1回、冬は水やりを控えめにして10〜14日に1回程度が目安です。シンゴニウムは水切れすると葉が大きく垂れ、水を与えると数時間で立ち上がるので、状態がとても読みやすい植物です。ただし常に湿ったままの用土は根腐れ・茎腐れの原因になり、これがこの植物を枯らすほぼ唯一の失敗です。

湿度と温度

湿度は50%以上を目安にします。一般的な室内でも育ちますが、湿度が高いほど生育が早く、葉先もきれいに保てます。浴室やキッチンの明るい場所も好適です。温度は18〜24℃を保ち、15℃を大きく下回らないようにします。エアコンの風が直接当たる場所は避けてください。冬の暖房による乾燥は、葉先が茶色くなる最大の原因です。梅雨どきは逆に蒸れやすいので、風通しを確保し、水やりの間隔をやや空けます。

用土・肥料・植え替え

水はけと通気性のよい用土なら何でも構いません。観葉植物用の培養土にパーライトやヤシ殻チップ、細かいバークを混ぜると安心です。肥料を多く必要とする植物ではないので、春から夏の終わりまで、規定の半分に薄めた液体肥料を月1回程度で十分です。植え替えは1〜2年に一度、春に、ひと回り大きな鉢へ。根が回っていたり、鉢底から根が出ていたら植え替えのサインです。

こんもり仕立てか、つる仕立てか

シンゴニウムは最初こそ株立ち状ですが、本来はつる性です。仕立て方は二通りあります。こんもりさせたい場合は、節のすぐ上で年に数回摘芯・剪定します。切るたびに下の節から新芽が出て、枝数が増えていきます。大株にしたい場合は、ヘゴ支柱やトレリスを添えてください。支柱に登らせた株は葉が格段に大きくなり、深い切れ込みのある成葉に変化して、若い頃の矢じり形の葉とは別物のような姿になります。どちらが正解ということはなく、好みの問題です。

  • ホワイトバタフライ — 定番品種。クリームがかった淡い葉色で、とても丈夫です。
  • ネオンロブスタ — くすんだピンク葉。色を保つには明るい場所が必要です。
  • ピクシー — 20cm以下にとどまる矮性種。デスクやテラリウム向きです。
  • ベリーアリュージョン、コンフェティ — 淡いピーチ色やピンクの斑が入ります。

増やし方

拍子抜けするほど簡単です。節(葉の付け根の膨らみ。多くの場合すでに気根の突起があります)を1つ以上含むように茎を切り、直射日光の当たらない明るい場所で水に挿します。2〜3週間で発根し、根が数センチ伸びたら鉢に植え替えます。挿し穂を数本まとめて同じ鉢に植えると、最初からボリュームのある株になります。

ペットがいる家庭での注意

注意:シンゴニウムはサトイモ科の多くの植物と同じく、不溶性のシュウ酸カルシウム結晶を含みます。噛むと口やのどを刺激し、犬や猫ではよだれや嘔吐を引き起こすことがあります。ペットの届かない場所に置くか、安全な植物を選んでください。

よくあるトラブル

  • 下葉が黄色く、土が湿っている:水のやりすぎです。用土を乾かし、根の状態を確認します。
  • 葉先・葉縁が茶色く乾く:空気の乾燥、または肥料や水道水の塩類の蓄積。湿度を上げ、時々たっぷりの水で用土を洗い流します。
  • 斑や色が薄れて緑一色になる:斑入り品種に対して光が足りていません。
  • 茎が間延びして葉が小さい:日照不足による徒長。切り戻して明るい場所へ移します。
  • 細かいクモの巣状のものと、かすり状の葉:ハダニです。乾燥した環境で発生するので、葉水とシャワーで洗い流し、必要に応じて薬剤で対処します。

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よくある質問

シンゴニウムは初心者でも育てられますか。

とても育てやすい観葉植物です。明るい日陰に置き、土の表面が乾いてから水をやるという2点さえ守れば、多少の管理ムラには十分耐えてくれます。

ピンクの葉が緑になってしまうのはなぜですか。

光量不足です。ピンクや斑の部分は葉緑素が少なく、暗い場所では植物が効率のよい緑の葉を作るようになります。直射日光を避けつつ明るい場所へ移せば、新しい葉の色が戻ります。

犬や猫に有毒ですか。

はい。シュウ酸カルシウム結晶を含み、噛むと口・のど・胃を刺激します。ペットの手の届かない場所で管理してください。

つるが伸びてきたらどうすればよいですか。

こんもりさせたいなら節の上で切り戻し、大きく育てたいならヘゴ支柱に誘引します。支柱に登らせると、切れ込みの深い大きな成葉が出てきます。

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