ジャーナル/Seasonal · 6分
スイートピーの種まき時期|秋まきで春に咲かせる育て方
スイートピーの種まき時期を解説。日本では秋まき(9〜10月)が標準。まき方、摘心、冬越し、定植と支柱、春の切り花まで育て方をまとめました。
かんたんに言うと
日本ではスイートピーは秋まきが基本です。9月下旬から10月に、深めのポットへ2〜3cmの深さでまきます。本葉が三〜四対になったら摘心し、冬は霜よけをしながら寒さに当てて丈夫に育て、春の花を待ちます。暖地では直まきも可能ですが、寒冷地では春まき(2〜4月)に切り替え、初夏の開花を狙います。
香りのよい切り花として愛されるスイートピーは、日本では秋まきが定番です。秋にまいた苗は冬のあいだ上に伸びるのではなく根を張り、その分だけ春にがっしりした株となって、長い花茎と多い花数で応えてくれます。寒さそのものよりも、冬の過湿と暖めすぎによる徒長のほうがずっと危険です。まずは種まきカレンダーから見ていきましょう。
種まきの二つの時期
スイートピーの種まきカレンダー(日本)
| 時期 | いつ | どこで | 開花 |
|---|---|---|---|
| 秋まき(標準) | 9月下旬〜10月 | 深めのポット。軒下やフレームで管理 | 春(4〜5月)。株が丈夫で花数も多い |
| 晩冬まき | 2月〜3月 | 明るく涼しい室内やフレーム | 初夏 |
| 春まき(寒冷地向き) | 3月〜4月 | ポット、または戸外の花壇へ直まき | 初夏から夏にかけて |
スイートピーは耐寒性の一年草で、根の張った苗は軽い霜なら平気です。秋まきを枯らす原因は寒さではなく、冬の過湿と、室内で暖めすぎて軟弱に徒長させてしまうことです。
種まきの手順
- 深い容器を使います。直根が長く伸び、根をいじられるのを嫌うので、9cm以上の深鉢やルートトレーナー、紙筒が向いています。
- 水はけのよい培養土を入れ、1セルに1粒、鉢なら2粒を2〜3cmの深さにまきます。
- 一度たっぷり水を与えたあとは、やや乾き気味に保ちます。15〜18℃で10〜14日ほどで発芽します。
- 浸水させる必要はありません。種皮が硬く黒い品種は、へその反対側を爪やすりで軽く削ると発芽がそろいます。
- 発芽したらすぐ明るく涼しい場所へ。秋まきは5〜10℃程度で管理すると理想的です。
摘心を忘れずに
本葉が三〜四対になったら、先端を指で摘み取ります。思い切りが要りますが、花付きのためにできる最良の作業です。摘心すると株元から勢いのある側枝が出て、その側枝が花を咲かせます。摘心しないスイートピーは細い一本立ちのまま伸び、開花が遅く花数も少なくなります。
冬越しのコツ
11月から3月までの目標は、ゆっくり締まった生育です。軒下やフレーム、無加温のハウスなど、明るく風通しがよく、凍結しにくい場所で管理します。水やりは用土がほぼ乾いてから。冷たく湿った用土は、霜よりも確実に苗を腐らせます。冷え込む夜は不織布をかけ、暖かい日は必ず開けて換気しましょう。空気がこもると灰色かび病が出ます。
注意:ネズミはスイートピーの種が大好物で、一晩でトレー一面を食べ尽くすことがあります。高い棚の上やフレームの中など、届かない場所にまき、被害が出てから慌てるのではなく、まく前に対策をしておきましょう。
定植と支柱
定植は霜の心配が薄れる春先が目安で、一週間ほど外気に慣らしてから植えます。スイートピーは肥料食いなので、あらかじめ堆肥や完熟牛ふんをたっぷりすき込み、支柱の足元に株間20cmほどで植えつけます。巻きひげで2m以上に伸びるので、最初から掴まるものを用意しましょう。竹の合掌づくり、トレリス、ネットのいずれでも構いません。巻きひげが自力で登り始めるまで、最初の30cmは誘引して固定します。
長く咲かせるために
スイートピーの目的は種を実らせることなので、実がつくと花を止めてしまいます。こちらの仕事はそれを許さないこと。数日おきに切り花として収穫し(切るほど咲きます)、切り残した花がらも摘み、莢を絶対に太らせないようにします。株元は乾かさず、マルチングで湿り気を保ちましょう。乾燥はうどんこ病と蕾落ちの引き金になります。こまめに切っていれば、秋まきの株は春から初夏まで咲き続けます。
安全上の注意:食用のエンドウとは違い、スイートピーの種と莢は食べると軽い中毒を起こします。子どもやペットの手の届かない場所に置き、食用と混同しないようにしてください。
苗の元気がない、葉が黄ばむ、何かにかじられた——そんなときは被害箇所をPlantMeで撮影してみてください。うどんこ病なのか、ネズミなのか、単なる水のやりすぎなのかを数秒で判定し、次の対処まで教えてくれます。
よくある質問
スイートピーは花壇に直まきできますか?
できます。暖地なら秋に、寒冷地なら春に、咲かせたい場所へ2〜3cmの深さでまきます。ただし直まきはポット育苗より開花が遅く、ナメクジやネズミの被害も受けやすいため、多くの人は深鉢で育苗してから定植します。
種は水に浸してからまくべきですか?
いいえ。現在は浸水させずにまくのが一般的で、浸けすぎはかえって種を傷めます。種皮が特に硬く黒い品種だけ、へその反対側を爪やすりで軽く削ってください。
スイートピーの苗はどのくらいの寒さに耐えますか?
外気に慣れた根張りのよい苗なら、軽い霜は問題ありません。耐寒性一年草だからです。本当に危険なのは過湿の用土と、暖めすぎによる軟弱徒長です。秋まきは涼しく、明るく、やや乾き気味に、風通しよく管理しましょう。
スイートピーが咲かないのはなぜですか?
原因はたいてい三つのどれかです。摘心していない(弱い一本立ちになる)、光や水が足りない、咲き終わった花を残して種をつけさせた、のいずれかです。切り戻して追肥し、水を切らさなければ、ほとんどの場合また咲き始めます。