ジャーナル/Seasonal · 読了目安8分

バラの剪定時期|夏剪定・冬剪定・つるバラの手入れ

Arthur Meade

文: Arthur Meade · 家庭菜園と季節の作業

バラの剪定時期を四季咲き・一季咲き・つるバラ別に解説。8月下旬〜9月の夏剪定と1〜2月の冬剪定の使い分け、切り方のコツまで紹介します。

かんたんに言うと

四季咲きのバラは1〜2月の冬剪定がメインですが、今の時期(8月下旬〜9月上旬)に行う夏剪定も秋バラをきれいに咲かせるうえで欠かせません。夏は花がら摘みをこまめに行い、8月下旬に軽く切り戻すと秋に強い開花が期待できます。一季咲きのつるバラだけは例外で、花が終わった直後に剪定します。

「バラの剪定はいつすればいいですか」と3人の園芸家に聞けば、2月、3月、花後、そして「うちのバラは自分より先輩だから触らない」という、4通りの答えが返ってくるものです。この混乱にも理由があって、正直なところ「バラの種類による」というのが答えになります。ただし、その分かれ方はとても予測しやすいものです。自分のバラが2つのグループのどちらに属するかさえわかれば、あとはカレンダーが自然と決まっていきます。そして、ちょうど今の時期、8月下旬から9月上旬にかけては、ほんの少し的確に枝を整えるだけで大きな見返りが得られる、絶好のタイミングでもあります。

すべてを決めるたったひとつのルール

バラは大きく2つのグループに分かれます。四季咲きのバラ — ハイブリッドティー、フロリバンダ、多くのモダンシュラブローズ、イングリッシュローズ、そしてほとんどのつるバラ以外の品種 — は今年伸びた枝に花をつけるため、休眠期にしっかり剪定して株を作り直させます。一方、一季咲きのバラ — 多くのつるバラ(ランブラー系)や古いオールドローズ — は昨年伸びた枝に花をつけるため、冬に切り戻してしまうと、まさにこれから咲くはずだった枝を失うことになります。こちらは初夏から夏にかけての一度きりの豪華な開花が終わった直後に剪定します。どちらのタイプかわからない場合は、一シーズン様子を見てみましょう。6月頃に一度盛大に咲いてそれきりなら一季咲き、秋まで波状に花が続くなら四季咲きです。

冬剪定:メインイベントは1〜2月

四季咲きのバラすべてにとって、メインの剪定は休眠が明ける直前、1〜2月に行います。芽がふくらみ始めているのが目に見えるけれど、まだ葉が開いていないタイミングです。「梅の花が咲いたらバラを剪定する」という昔ながらの目安を使う園芸家もいます。冬のあまり早い時期に剪定すると霜に弱い新芽を目覚めさせてしまい、逆に遅すぎると、これから切り取る枝に株の貯えたエネルギーを無駄に使わせてしまいます。

  • まず枯れ枝・傷んだ枝・病気の枝の「3つのD」を、健康な白い髄が見えるところまで切り戻します。
  • 交差している枝や内側に向かって伸びる枝を取り除き、風通しのよい開いた樹形(杯状)に整えます。これが黒星病やうどんこ病を防ぐ一番の対策です。
  • 残す健康な枝は、ハイブリッドティーなら地際から3〜5芽ほどに強く、フロリバンダやシュラブローズなら全体の3分の1〜半分ほどの長さに切り戻します。
  • 外側を向いた芽の5mmほど上を、芽から水が流れ落ちるようにやや斜めに切ります。
  • 剪定後は施肥とマルチングを行いましょう。強く切り戻すことは株に「また伸びなさい」と指示するのと同じで、そのためには養分が必要です。

夏:花がら摘みと8月下旬の切り戻し

開花期を通じて、花がら摘みは実はミニ剪定そのものです。咲き終わった花を、5枚葉の丈夫な葉のすぐ上で切り戻せば、株はローズヒップを作るのではなく次の花にエネルギーを回してくれます。ここで多くの園芸家が見落としがちなコツがあります。8月下旬、まさに今の時期に、四季咲きのバラ全体を軽く切り戻すと、驚くほどよく応えてくれるのです。咲き終わった枝を15〜20cmほど短くし、弱々しい細枝を整理し、黒星病でひどく傷んだ葉は取り除きましょう。4〜6週間後には、この切り戻しが力強く清潔な秋バラの開花へとつながり、涼しい空気の中で花が開くぶん、6月の花よりも長持ちして見応えのある仕上がりになることも多いのです。これは日本のバラ栽培でいう「秋バラ」のための一番のお楽しみで、暖地の方はやや強めに、寒冷地の方は軽めにとどめておきましょう(下の注意もご覧ください)。

一季咲きのつるバラ:お祭りのあとに剪定を

つるバラ(ランブラー系)や一季咲きのオールドローズは、花が終わってすぐの初夏から夏にかけて剪定します。もっとも古く灰色になった枝を3本に1本の割合で地際から取り除き、代わりに勢いのよい新しい緑の枝を誘引します。今年花をつけた側枝は2〜3芽ほどに切り詰めましょう。この新しい枝こそが来年6月の主役になるので、どれだけきれいに見えても冬に剪定してしまうと、丸1年分の花を失うことになります。

つるバラ(四季咲き):長さより誘引の向き

四季咲きのつるバラは冬剪定のスケジュールに従いますが、ひとつコツがあります。枝の長さよりも誘引の向きのほうが重要だという点です。フェンスやワイヤーに沿ってできるだけ水平に近く誘引された枝は、その全長にわたって花芽をつけますが、垂直のまま伸ばした枝は先端にしか花をつけません。剪定の際は、良い長い枝を残して可能な限り水平に近く誘引・固定し、そこから出る側枝は2〜3芽に切り戻しましょう。花の数がまったく違ってきます。

秋:切りすぎに注意

季節が終わりに近づくにつれ、剪定は控えめにするのが正解です。風の強い場所や吹きさらしの庭では、晩秋に伸びすぎて揺れやすい枝だけを3分の1ほど切り詰めておくと、冬の強風で株が揺すられて根が緩むのを防げます。ただしこれは安定のための処置であって、本格的な剪定ではありません。寒冷地では初秋のうちに花がら摘みをやめてローズヒップをつけさせ、株に冬支度のサインを送りましょう。本格的な剪定は、株の構造や霜による傷みがはっきり見える1〜2月まで待つのが賢明です。

プロのコツ:完璧な技術よりも、よく切れる清潔なバイパス式の剪定ばさみのほうが大切です。切れ味の悪いアンビル式のはさみで切ると茎がつぶれて治りが遅くなり、汚れた刃は株から株へ病気を運んでしまいます。特に病気の枝を切ったあとは、消毒液で刃を拭いてから次の株に移りましょう。癒合剤を塗る必要もありません。清潔でよく切れた切り口は、覆わないほうがきれいに治ります。

注意:寒冷地では秋に強い剪定をしないでください。切り戻すと霜で枯れてしまう柔らかい新芽が伸び出し、その枯れ込みが幹の下、残しておきたい部分まで進んでしまうことがあります。冬前に株が乱れて見えても、揺れ止めの軽い切り戻しにとどめ、本格的な剪定は1〜2月まで我慢しましょう。

タイミングを間違えたらどうなるか

安心してください。剪定の時期を間違えたからといってバラが枯れることはほとんどありません。バラは多少のヘタな剪定にも驚くほど寛容な植物です。代償として最も多いのは、一季咲きのつるバラを冬に切ってしまったときのような、そのシーズンの花が少なくなる程度です。すっかり伸び放題になったバラでも、たいていは仕立て直せます。毎年1〜2月に一番古い枝を3分の1ずつ地際から取り除くことを3年ほど続ければ、株は若返ってよみがえります。花つきが悪い原因が剪定なのか、病気なのか、それとも別の理由なのか判断に迷ったら、PlantMeで写真を撮ってみましょう。35,000種以上の植物クラスと500種以上の病気を93%のトップ3精度で識別し、いつ何を切ればよいかまでケアプランで教えてくれます。

よくある質問

夏にバラを剪定してもいいですか。

軽い剪定であれば問題ありません。開花期を通じての花がら摘み、四季咲きバラの8月下旬の切り戻し、一季咲きのつるバラは花後すぐの剪定が基本です。四季咲きバラの本格的な構造剪定は1〜2月の冬剪定にとっておきましょう。

バラはどのくらい切り戻せばよいですか。

1〜2月の冬剪定では、ハイブリッドティーは地際から3〜5芽ほどまで強めに、フロリバンダやシュラブローズは全体の3分の1〜半分ほどの長さに切り戻します。いずれも外側を向いた芽のすぐ上で切りましょう。

バラを一切剪定しないとどうなりますか。

枯れることはありませんが、次第に古く細い枝が絡み合い、病気にかかりやすくなり、花も小さく数が減って、しかも株の高い位置にしかつかなくなっていきます。毎年1〜2月に一番古い枝を3分の1ずつ取り除く3年計画の仕立て直しで、放置されたバラもほとんど蘇らせることができます。

バラの剪定した切り口に癒合剤を塗るべきですか。

いいえ。よく切れる清潔な剪定ばさみで切った切り口は、そのままで問題なく治ります。研究でも癒合剤はむしろ治りを遅くする傾向があるとされているため、癒合剤よりも刃の清潔さと切れ味を優先しましょう。

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