Young broad bean plants with grey-green leaves growing in rows of dark soil, with pale mottled bean seeds resting beside a shallow drill

ジャーナル/Vegetable Garden · 6分

ソラマメの育て方|種まき時期は10〜11月、冬越しと収穫のコツ

文: Arthur Meade公開日

ソラマメ(空豆)の種まき時期は10月〜11月。小さな苗で冬を越し、5〜6月に収穫します。まき方、株間、支柱、摘心、梅雨前に収穫を終えるコツまで解説します。

かんたんに言うと

ソラマメは10月〜11月に種をまき、小さな苗のまま冬を越させて、5〜6月に収穫するのが基本です。早くまきすぎると冬までに大きくなりすぎ、寒さで傷みやすくなります。種は「お歯黒」(黒い筋)を下にして深さ5〜7.5cm、株間15〜23cmでまきます。収穫は梅雨入り前に終えましょう。

ソラマメは秋にまいて翌年の初夏に収穫する、息の長い野菜です。毎年この時期になると「いつまけばいいのか」という質問が出ますが、答えは意外と単純です。日本では10月〜11月の種まきが基本で、ポイントは「早すぎないこと」。冬を越す苗の大きさで、翌年の収穫がほぼ決まります。ここでは時期の考え方と、失敗しないまき方をまとめます。

種まきの時期

一般的な地域(中間地)では10月中旬〜11月上旬が目安です。暖地はやや遅め、寒冷地は早めにまくか、春まきに切り替えます。秋まきで大切なのは、本葉が数枚の小さな苗で冬を迎えさせること。早くまいて大きく育ちすぎた株は、寒さで傷みやすくなります。また、まき時を逃して春にまいた場合は、花が暑い時期に咲くため、さやのつきがだんだん悪くなります。先延ばしが苦手な野菜です。

ソラマメの種まき時期の比較

時期方法向いている地域収穫の目安
10月中旬〜11月上旬畑に直まき、またはポットで育苗して植えつけ中間地・暖地5〜6月(梅雨入り前)
11月ポットまきで育苗し、苗で冬越し暖地5月ごろ
2〜3月(春まき)ポットで育苗し、暖かくなってから植えつけ寒冷地6〜7月(秋まきより収量は少なめ)

秋まきのメリットと注意点

秋まきの利点は、根を張った状態で冬を越し、春の訪れとともに一気に育つことです。いっぽう、種は冷たく湿った土の中で傷みやすく、ネズミや鳥に食べられることもあります。水はけの悪い畑や風の強い場所では、直まきよりもポットで育苗してから植えつけるほうが確実です。水はけのよい、風の当たりにくい場所なら秋まきは十分に勝算がありますが、冬じゅう水が溜まる重い粘土質の土では失敗しやすくなります。

ソラマメの種のまき方

  • 1. 日当たりがよく風の当たりにくい、肥沃で水はけのよい場所を選びます。種まきの数週間前に、1㎡あたりバケツ約2杯の完熟堆肥(またはよく熟した堆肥・腐葉土)をすき込み、土を落ち着かせておきます。
  • 2. 種は「お歯黒」と呼ばれる黒い筋を下に向け、深さ5〜7.5cm、株間15〜23cmでまきます。
  • 3. 1列植えなら条間45cm。2列植えにする場合は2列の間を23cm、ペアどうしの間を60cmあけます。
  • 4. 土が湿りがちな畑や、ネズミ・鳥の害が心配な場所では、ポットに深さ5cmでまいて育苗し、苗を植えつけます。直まきの列は丸ごと食べられることがあります。
  • 5. 冬越しの間は不織布やトンネルを用意しておき、強い寒波のときは苗にかけます。

冬のあいだはほとんど放っておいてOK

小さな苗で冬を迎えたソラマメは寒さに強く、過保護は不要です。強い霜や冷たい北風が予想されるときだけ、トンネルや不織布で覆いましょう。使う資材は植物を霜から守る方法で紹介しているものと同じです。それ以外は手をかけすぎないこと。冬のソラマメに追肥は不要で、ほとんどの冬は水やりもいりません。

春の作業:支柱、水やり、摘心

春になって草丈が伸びると、多くの品種は倒れやすくなります。列の四隅と1.2mおきにしっかりした支柱を立て、地面から30cm間隔でひもを張って囲みます。背の低い品種は、とくに2列植えならお互いに支え合います。水やりは開花が始まったときと、その2週間後に。これが日常的な水やりよりも収穫に効きます。

そして上手な人とそうでない人を分けるのが摘心です。下のほうの花が小さなさやをつけたら、各株の先端のやわらかい芽を摘み取ります。株の力が葉ではなくさやに回り、しかもアブラムシが集まりやすい部分をそのまま取り除けます。それでもアブラムシがついたら、アブラムシの駆除方法を参考にしてください。

収穫

秋まきなら5〜6月が収穫期です。さやが上を向いていたものが垂れ下がり、実がふっくらしてきたら取りどきです。むいた豆の「お歯黒」が真っ黒になると、豆はかたくなっています。長さ5cmほどのごく若いさやは、さやごと調理することもできます。こまめに収穫すると次のさやがつきやすくなります。梅雨に入ると病気が出やすくなり、実も傷みやすいので、収穫は梅雨入り前に終えるつもりで計画しましょう。

今週やること

9月下旬の今は、まだ種まきには早い時期です。種の準備と畑づくりの2週間と考えましょう。10月に植えるものや、同じ畝の準備が必要なニンニクの植えつけとあわせて進めると効率的です。

  • 人気品種は売り切れやすいので、今のうちに種を購入しておきます。
  • 畑の水はけを正直に見きわめましょう。水が溜まりやすいなら、直まきではなくポット育苗に切り替えます。
  • 畝の準備:種まきの数週間前に、1㎡あたりバケツ約2杯の完熟堆肥をすき込んでおきます。
  • 種まき日のリマインダーと、来春の摘心のリマインダーを設定しておきます。

春になってアブラムシやチョコレート色の斑点、食べられた芽など、何か気になることが起きたら、PlantMeで株を撮影して診断に判断をまかせてください。

参考文献・出典

  1. Royal Horticultural Society — Broad beans: grow your own
  2. Royal Horticultural Society — Sowing broad beans in autumn or spring

執筆者について

Arthur Meade
Arthur Meade

家庭菜園と季節の作業

アーサーさんは同じ市民農園を三十年間耕し続け、一年を月ではなく「種まきの回数」で数えます。野菜づくりと季節ごとの畑仕事について、実践的で飾らないガイドを執筆しています。実際の畑で通用しない言い伝えには、あまり付き合いません。

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