Rhubarb plant with tall crimson-red stalks and large crinkled dark green leaves growing from dark bare soil in a garden bed

ジャーナル/Vegetable Garden · 6分で読めます

ルバーブの育て方:一度植えれば20年収穫できる多年草

文: Arthur Meade公開日

ルバーブは一度植えれば長く収穫できる多年草です。根株の植え付け方、1年目に収穫しない理由、梅雨と夏越しの注意点、古株の株分け、収穫をやめる時期まで解説します。

ルバーブは家庭菜園のなかでも少し変わった存在です。植物としては野菜ですが、ルバーブジャムのように果物として食べられ、植え方はどちらとも違います。育苗トレーも、ずらしまきも、春の慌ただしさもありません。休眠中の根株を一度植えるだけで、同じ株が15〜20年にわたって、ほかのどの作物よりも少ない手間で収穫をもたらしてくれます。ただし、勝負は最初に集中しています。最初の1か月の判断と、1年目にどれだけ我慢できるかが、その後の20年を決めるのです。

植え付け時期は、秋の10〜11月か、早春の3月です。英国王立園芸協会(RHS)は休眠期の冬植えをすすめていますが、日本では秋か早春に植えるのが一般的です。秋に植えるなら、まずは土づくりから始めましょう。手間をかけた分だけ確実に報われる、唯一の作業です。10月の庭仕事リストを作っているなら、そこに加えておきましょう。

ルバーブ栽培の場所選び:涼しさが条件です

ルバーブは寒さにはとても強い植物です。ミネソタ大学エクステンションはUSDAゾーン4で問題なく栽培しており、しっかりした冬の寒さがあってこそよく育ちます。日本で問題になるのは、むしろ夏の暑さです。主な産地が長野県や北海道なのはそのためで、暖地では夏の高温こそが本当の敵になります。暖かい地域で育てるなら、午後に日陰ができる場所を選び、株元をマルチングして地温の上昇を抑えましょう。

ルバーブは何年も同じ場所に居続ける植物なので、木を植えるつもりで場所を決めてください。日当たりのよい場所が理想で、多少の明るい日陰なら耐えますが、茎は細く、伸びも遅くなります。ほどよく肥えた庭土ならたいてい育ちますが、水はけだけは欠かせません。冬に水がたまる土に植えた根株は、太い根が腐ってしまいます。日本ではこれに梅雨が加わります。6〜7月の長雨で湿りすぎると根株が傷みやすいため、英国の情報以上に、水はけのよい場所や高畝(レイズドベッド)が重要です。

植え付け前に、よく熟した有機物を1平方メートルあたりバケツ1〜2杯すき込みます。ルバーブは肥料を好み、しかも長く同じ場所に居座るので、株の下の土を改良できるのはこのときだけです。堆肥づくりをしているなら、その出番です。ただし今年植える分には、すでに完熟した堆肥や堆きゅう肥を使ってください。

根株の植え付け方

根株は見た目のよいものではありません。太い根の塊の上に、芽がひとつかいくつか付いているだけです。見た目は気にせず、次の手順で植えましょう。

  • 1. 準備した場所に、根を折り曲げずに収まる幅の植え穴を掘ります。
  • 2. 芽が地表と同じ高さか、わずかに下になるように根株を置きます。深すぎると芽が腐り、高すぎると乾いてしまいます。地表と同じか少し下、これがすべてのコツです。
  • 3. 根のまわりの土を手で押さえ、水をたっぷり与えます。
  • 4. 複数植える場合は、株間を1mあけます。大きく育った株は想像以上に場所をとります。
  • 5. あとはそっとしておきます。肥料も手出しも、毎週の確認もいりません。休眠中なので、枯れたように見えるのが正常です。

1年目は我慢の年です

ルバーブを長く育てられる人と、「昔ルバーブがあった」人を分けるのがこのルールです。1年目は収穫しません。少しだけでも、ジャム1瓶分だけでもいけません。茎を1本抜くたびに葉の面積が減りますが、1年目の株は、この先20年を支える根を育てることにすべての力を注いでいます。RHSもミネソタ大学も、この点ははっきりしています。2年目は数本だけ軽く収穫して終わりにし、3年目からはシーズン中に自由に収穫できます。

花茎も同じ考え方です。太く中空の茎の先に、こぶしのようなつぼみが付いたものが伸びてきたら、見つけしだい根元から切り取ります。種をつくるには多くのエネルギーが必要で、その力は花ではなく根株にためておきたいからです。

古株の株分け

すでにルバーブを育てているなら、秋は株を若返らせる季節でもあります。5年ほどたつと株が混み合い、茎が細くなってきます。対処法はほかの多年草の株分けと同じです。秋に根株を掘り上げ、スコップでいくつかに切り分けます。それぞれに十分な根と、少なくともひとつの芽を付けてください。外側の部分は若く勢いがあり、古株の木質化した中心部は役目を終えているので処分してかまいません。よい部分を改良した土に植え直し、それぞれを新しい株として扱います。つまり、我慢の1年がまた始まるということです。古い株からはたいてい3〜4つのよい株が取れ、ルバーブはこうして何世代にもわたり、お金をかけずに庭から庭へと受け継がれてきました。

収穫時期と収穫方法:切らずに引き抜きます

2年目か3年目の春から、収穫時期は4〜7月です。茎の根元近くを持ち、ひねりながら引き抜くと、根株からきれいに外れます。刃物で切ると切り株が残り、そこから腐って病気が根株に入り込むことがあります。一度に収穫するのは茎の半分までにし、夏からは株を休ませましょう。ミネソタ大学は6月末、RHSは7月までを目安としていますが、どちらも理由は同じです。翌年に向けて力を蓄えるため、株には葉が茂った状態で過ごす後半の季節が必要なのです。葉については注意がひとつあります。食べられません。シュウ酸を多く含み、実際に有毒です。ひねり取って堆肥に入れてください。堆肥の中でシュウ酸は分解され、害はありません。

約束ごとはこれだけです。乾燥が続くときはたっぷり水を与え、毎春、芽にかからないようにマルチを厚く敷き、生育が弱ければ普通の化成肥料を少し与えます。あとは株が自分でやってくれます。今年の秋に根株を植え、来年は何もせず待てば、その後は毎年いちばん早い季節の「果物」が、ふだんほとんど気にかけない庭の片隅から収穫できます。これほど割のよい取り引きは、なかなかありません。

参考文献・出典

  1. Royal Horticultural Society — Rhubarb: grow your own
  2. University of Minnesota Extension — Growing rhubarb in home gardens

よくある質問

ルバーブの葉は堆肥にしても大丈夫ですか?

大丈夫です。葉を食べられなくしているシュウ酸は堆肥化の過程で分解され、堆肥の山や完成した堆肥に害を与えることはありません。収穫時に葉をひねり取り、ほかの緑の材料と同じように加えてください。

ルバーブに花が咲いてしまいました。もうだめでしょうか?

だめではありませんが、すぐに対処しましょう。花茎が出たら根元から切り取り、種ではなく根株にエネルギーが向かうようにします。頻繁に花が咲く場合は、ストレスや、株分けの時期を迎えた古く混み合った株のサインかもしれません。

根株ではなく種からルバーブを育てられますか?

育てられますが、時間がかかります。品種は種から親と同じ性質で育たないため苗の質にばらつきが出るうえ、収穫も1年遅れて2年目ではなく3年目からになります。よい株の根株や株分けしたものから始めるほうが確実です。

執筆者について

Arthur Meade
Arthur Meade

家庭菜園と季節の作業

アーサーさんは同じ市民農園を三十年間耕し続け、一年を月ではなく「種まきの回数」で数えます。野菜づくりと季節ごとの畑仕事について、実践的で飾らないガイドを執筆しています。実際の畑で通用しない言い伝えには、あまり付き合いません。

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