ジャーナル/Seasonal · 7分
リンゴの木の剪定時期
リンゴの木を風通しよく、健康で実りのよい姿に保つ冬剪定。適期は落葉後から芽吹き前の12月〜2月です。寒冷地で待つ理由、切る量、残す枝を解説します。
毎年秋になり、最後のリンゴを収穫して保存すると、同じ疑問が持ち上がります。もうリンゴの木を剪定してよいのでしょうか。短く答えるなら、もう少し先です。そして、その時が来ても、今すぐ切りたい気持ちよりはずっと控えめに切ります。
冬剪定は、自然な樹形で育てるリンゴの木の、その後12か月を左右する作業です。適切に行えば、樹冠の内側まで光と風が入り、実つきがよく、管理しやすい大きさに保てます。切りすぎれば、役に立たない直立枝が茂り、果実はあまり採れません。以下は、地味ですが当てになる決まりです。
剪定時期は落葉後から芽吹き前
自然な樹形で育てるリンゴやナシの冬剪定は、完全に休眠している間に行います。日本では12月〜2月を目安に、落葉後から芽吹き前の時期を選びます。月だけで決めず、葉が落ち、芽がまだ動いていないことを確かめてください。英国王立園芸協会(RHS)も休眠期の剪定を勧めています。その理由は植物の生理だけではありません。葉のない木は、枝ぶりを読み取りやすいのです。骨格も、交差した枝も、混み合った中心部も、葉に取り繕われず、そのまま見えます。
冬の寒さが厳しい地域では、一つ調整が必要です。待ちます。アイオワ州立大学の普及指導部門は、冬の終わりから早春にかけての休眠期剪定を勧めています。初冬の切り口はふさがるまでに時間がかかり、周囲の木部が寒害を受けやすくなるためです。日本でも、比較的温暖な地域では12月に作業できる場合がありますが、長野・東北・北海道では厳寒期を避け、芽吹き前の冬の終わりまで待つほうが安全です。2月ごろを一つの目安にしつつ、強い凍結が続く間は急がないでください。
短い枝に実る木と、枝先に実る木
リンゴの多くの品種は、2年以上たった枝につく、短く節の詰まった短果枝に実をつけます。一方、前年に伸びた枝の先端や、その近くに翌夏の果実になる花芽をつける品種もあります。短果枝と枝先の両方に実る品種もあります。この違いは重要です。枝先に実る木を、迷いなく全体一律に刈り込めば、次の生育期が始まる前に収穫の大半を切り落とすことになります。
実のつく位置による剪定方法の違い
| 主に短果枝に実るタイプ | 枝先、または枝先と短果枝に実るタイプ | |
|---|---|---|
| 実のつく場所 | 古い枝につく短い短果枝 | 前年に伸びた枝の先端や、その近く。両方に実るタイプでは短果枝にもつきます |
| 代表的な品種 | リンゴとナシの多くの品種 | 「Bramley's Seedling」「Blenheim Orange」「Discovery」「Worcester Pearmain」は、枝先に実る、または一部が枝先に実る品種の例です |
| 冬剪定の方針 | 主枝の伸びを切り戻し、混み合った短果枝を間引きます | 枝先を残し、実をつけた古い枝の一部を、若い枝の分岐まで切り戻して更新します |
どちらのタイプか分からない場合は、今年のリンゴが実際にどこについていたかを見てください。短い横枝にまとまってついていたなら短果枝、長い若枝の先から下がっていたなら枝先です。植物識別アプリは、当サービスのものも含め、植物の種は判別できても、品種までは判別できません。この点について、話を聞く価値のある証人は木そのものだけです。
作業はこの順番で
- 1. 道具を研ぎ、汚れを落とします。木を替えるたびに、剪定ばさみとのこぎりを消毒用アルコールで消毒してください。切れない刃は木部を引き裂き、裂けた傷は病気の入り口になります。
- 2. 枯れ枝、病気の枝、傷んだ枝を取り除き、健全な部分まで切り戻します。
- 3. 交差した枝、こすれ合う枝、樹冠の中心へ向かって伸びる枝を取り除きます。目指すのは、主枝が外へ広がる、杯のように中央の開いた樹冠です。
- 4. 主に短果枝に実る品種では、各主枝の前年に伸びた部分を約3分の1切り戻し、外向きの芽のすぐ上で切ります。木を過度に刺激せず、骨格をしっかりさせるためです。枝先に実る品種では、前述のとおり先端を残します。
- 5. 横枝の大半は、そのまま残します。短果枝に実るタイプでは、これらの枝が今後数年分の花芽を支えます。本当に混み合っている場所だけを間引いてください。
- 6. 古い木では、混み合った短果枝群を間引きます。まずは枝の下側の、日陰になっているものからです。そこでは、もともと果実も十分に熟しません。
作業全体は、拍子抜けするくらいで十分です。切るたびに一歩下がって眺め、切った枝は一か所に集めて、取り除いた量が分かるようにします。枝の山がもう一本の木に見え始めたら、そこで終わりです。
どこからが切りすぎか
RHSは、実用的な目安を示しています。一冬で樹冠の約5分の1を超えて取り除くと、木はたいてい徒長枝を出して応じます。細長く真上に伸び、樹冠を混ませるわりに実をつけず、木を驚いたハリネズミのような姿にする枝です。強剪定は、勢いのよい木を落ち着かせません。かえって刺激します。
生育期の終わりには、アイオワ州立大学の普及指導部門が示す簡単な確認方法も使えます。生育の釣り合いが取れた成木では、新しい枝が年間およそ25〜40cm伸びます。それよりかなり短ければ、施肥を見直し、剪定を軽くする余地があるかもしれません。かなり長ければ、あなたか窒素のどちらかが張り切りすぎたということです。放置されて大きくなった木の立て直しには、2〜3回の冬をかけます。勇ましい一午後で済ませる仕事ではありません。
仕立てた木は別の暦で管理します
エスパリエ仕立て、コルドン仕立て、扇形仕立てのリンゴは、主に8月ごろの夏剪定で平面的な形と実つきを保ちます。冬は軽く整える程度です。ここまでの説明は、自然な樹形で育てる木を対象にしています。まだ剪定ではなく植えつけの段階なら、裸苗の植えつけも休眠期が基本です。ただし、寒冷地では厳寒期を避け、地域の植えつけ適期に合わせてください。
厳しい霜が来る前の作業リスト
- 落ちたリンゴの葉を集め、堆肥にするか、腐葉土づくりに使います。落ち葉や浮いた樹皮の下は、害虫の越冬場所にもなるため、併せて確認してください。
- 枝に残っているミイラ状の果実を取り除きます。残せば、腐敗の原因をそのまま春へ持ち越します。
- 裸苗を植える予定なら、秋のうちに苗木店へ希望品種の在庫と入荷時期を確認します。
- 剪定は12月〜2月を目安に、落葉後から芽吹き前の、乾燥して霜のない日に予定します。寒冷地では厳寒期を避け、冬の終わりに回します。
難しいことは何もありません。節度が問われるのは、木に何を残すかです。よく考えた数か所の剪定は、勢いだけの一午後にいつでも勝ります。迷ったら、その枝は残してください。来年の冬にも、枝はそこにあります。あなたもいるはずです。
参考文献・出典
よくある質問
リンゴの木は10月に剪定できますか?
まだ葉がついているなら待ってください。日本では10月にまだ落葉していない地域も多く、冬剪定は葉が落ちて完全に休眠してから、通常は12月〜2月を目安に行います。落葉の早い地域でも、落葉だけを合図に急ぐ必要はありません。長野・東北・北海道などでは厳寒期を避け、芽吹き前の冬の終わりまで待つほうが安全です。早い時期の切り口はふさがるのが遅く、周囲の木部が寒害を受けやすくなります。
昨年の剪定後、真上に伸びる枝が何十本も出ました。何がいけなかったのでしょうか?
それは徒長枝です。一冬で樹冠の約5分の1を超えるほど切りすぎたときに見られる、典型的な反応です。今年は特に混み合う原因になっているものを間引き、本当に空いている場所を埋められる、位置のよいものを1〜2本残します。今後の剪定は、より軽くしてください。
執筆者について

家庭菜園と季節の作業
アーサーさんは同じ市民農園を三十年間耕し続け、一年を月ではなく「種まきの回数」で数えます。野菜づくりと季節ごとの畑仕事について、実践的で飾らないガイドを執筆しています。実際の畑で通用しない言い伝えには、あまり付き合いません。
